2007年7月18日水曜日

カルティエ=ブレッソン

連休中天神に出かけたおりに,久しぶりに丸善を訪ねた.
ジュンク堂だと人が多いので,人ごみを避けてゆっくり本を眺めたかったからあえて丸善.

カルティエ=ブレッソンのポートレイトをまとめた写真集が刊行されていたので購入.

ポートレイト 内なる静寂―アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集




表紙がベケットやねん.
しかも,イントロをジャン・リュック=ナンシーが書き,全体にピリリとスパイスをきかせている.

著名人のポートレイトが多いが,何枚かは彼が世界各地で撮影した無名の人たちも載っている.
何枚かは,カルティエ=ブレッソンの代表作に数えられたものだ.

年代を通してみて気がつくことも多い.
30年代頃,初期のポートレイトはフォーカスも結構甘いものが多いのだが,時代が下り,カメラも技術的に改良されるにつれシャープな描写が増えてくる.
また,サルトルやカポーティの写真など,その人物にとって代表的なものとされている写真がある一方,モンローなど意外な人物のポートレイトも残されている.

個人的には,マルケヴィッチ.
それにポール・クローデルが印象に残っている.
マルローがあれば,カルティエ=ブレッソンがどのように写したか,空想を働かせるのも楽しい.

この写真集を出した岩波からは,カルティエ=ブレッソン写真集成という大部の写真集も既刊だ.
次に狙うとすれば,これかな.

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

先生様!小生は今アラマタ・コリャマタ先生じゃなくて、荒俣宏先生を尊敬するようになりました!今世紀最大のヒット!おっ、レポートよりも手がスムーズに動くぞ!ということで、今度は荒俣先生について話しましょう!ぜひ!