2007年10月30日火曜日

ひとまず

講義の準備終了.
ドビュッシーとラヴェルの話をする予定なのだが,聞いてもらいたい曲が山ほどあってどれを選ぶかで本当に悩んだ.

いっそのこと音楽史の講義に変更してしまえば楽なのだが.
しかし,それには身につけている音楽理論があまりにもお粗末くん.

2007年10月28日日曜日

ペレアスとメリザンド

火曜日の講義の準備のため,視聴してもらう映像と音声資料の整理でほぼ一日おしまい.
結構この準備には手間隙がかかる.

ドビュッシーのペレアスとメリザンド,これはワーグナーのトリスタンに対抗する意味合いがあるのだが,これまで最後まで聞き通すことがつらかった.
しかし準備も兼ねて聞き出すとこれが面白い.
今回はブーレーズの指揮したペレアスのDVDがあるので,それを見たこともいい方向に影響したようだ.
オペラはあらためて映像つきじゃないときついことを再確認した.

メーテルランクのペレアスはトリスタン的なモチーフもあいまってシェーンベルク,フォーレ,そしてドビュッシーと音楽家のイマジネーションを喚起した作品である.



音楽史的に見ると,シェーンベルクのペレアスが後期ロマン派の終焉に位置する作品であるのに対して,ドビュッシーのペレアスは後期ロマン派とは異なる方向性を指し示す作品になっているのが面白い.

てことで,同じペレアスでもいろいろと聞き比べていくと興味深くて,気がつくともう日付が変わっている.
肝心の自分の研究は店ざらしって事態に…

2007年10月27日土曜日

期待はずれ

いやいや,つまらないだろうと思って行ったら,思いのほか話が弾んで楽しかった.

帰りに先週から探し続けているベジャールの20世紀バレエ団のDVDが店頭在庫で残っていないか期待して博多駅前の紀伊国屋,ヨドバシ,天神に移動してタワーレコードその他に寄ったのだがあえなく撃沈した.
こっちは期待はずれだった.

それにしても,レコード店にあるクラシック売り場の縮小がちとひどすぎる.
久しぶりにのぞいた新星堂は無残のひとこと.
天神のヤマハ楽器店は改装中.
HMVは話にならんし…

ついでといってはナンだが,CDとDVDをまたまた購入.

チェリビダッケが手兵ミュンヘン・フィルを指揮してラヴェルとドビュッシーの管弦楽を振った映像をDVDで購入.
牧神の午後への前奏曲とボレロは来週流す候補として確保.

他にベンジャミン・ブリテンが自ら指揮した戦争レクイエムのCD.
ブリテンは皇紀2600年を記念する作品を日本政府から依嘱されたのだが,反戦的内容の曲を書いてボツになる.
この時はリヒャルト・シュトラウスの曲が結局は選ばれる.
このエピソードは戦中日本の文化活動を紹介するときのネタ.
このときブリテンが書いたシンフォニア・ダ・レクイエムも売ってはいるのだが,ちと高い.

あとはリリー・クラウスのピアノでバルトークのルーマニア民俗舞曲.
ドイツ文化圏が後期ロマン派の影響下で調整の解体に向う時,フランスではアンチ・ワーグナーとしての印象派が出てくる.
また,ストラヴィンスキーやバルトークは土着の音楽を素材に異なる音楽の道を模索する.
このあたりの話が来週の分になるはずなのだが…

立ち寄ったジュンク堂では渡辺淳一のサイン会をやっていた.



サイン会やって彼はいくらくらい手に出来るのだろう.

土曜日なのに早起き

いや,目覚ましをかけまちがえてしまった.
今日は同僚の披露宴だ.
めでたいねぇ.
しかし,きっと退屈するんだろうな.

帰りにヨドバシと紀伊国屋に寄って帰ろう.

2007年10月25日木曜日

ラフマニノフ

火曜日の講義では,前の週に学生からリクエストのあったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を講義の始まる前に流してみた.
2番はすでに持っているのだが,日曜日に天神に出かけた折にラフマニノフ自身の弾いた録音がCDになっているものを購入したので,せっかくだからとそれを流した.



2番はどうやら「のだめ」でも使われたらしく,リクエストはその辺と関係があるみたいだ.
漫画読んどかんとあかんなぁ.

今晩はそのCDの聞き比べをしている.

2番と3番のカップリングでは,クラウディオ・アバド指揮,ベルリン・フィルにピアノがリーリャ・ジルベルシュタインでも持っている.
彼女はグラモフォンと契約を結びベルリンフィルと共演をする幸先のよいデビューだったが,あとが続いていない.
ラフマニノフのピアノ協奏曲では,ほかにアルゲリッチがシャイーの指揮で弾いた3番がある.

2番の演奏を比べてみると,さすがにラフマニノフの演奏は古風だ.
3番は圧倒的にアルゲリッチの盤がすばらしい.
疾走感あふれる演奏は彼女に特有だが,シャイーの伴奏も的確.
アバド盤の3番はピアニストにあわせすぎなのか,ちょっとゆったりすぎる.
その分,オーケストラの演奏は緻密になっているのだが.

来週はバレエ・リュスをだしにしてフランス音楽,といってもアンチ・ワーグナーとしての印象派の誕生と,ストラヴィンスキーの音楽史上の衝撃について解説予定.

2007年10月24日水曜日

総合的に判断して…

厚生労働大臣になった舛添も,メディアから薬害肝炎裁判で和解するのかどうかと問われると官僚みたいな発言しか出てこない.
切れ味悪いなぁ.

2007年10月22日月曜日

おでかけ

天気がいいので天神に出かけた.



というか,火曜日の講義の材料の仕入れがホントの理由.
クラシックのCDやDVD,それとバレエ・リュスの資料で大体2万ほど散財した.

ミケランジェリのライヴCDを2枚にDVDを1枚,トスカニーニのベートーヴェン交響曲全集,カラヤンのベートーヴェン交響曲全集とシェーンベルクの浄夜,ポリーニのシェーンベルクのピアノ曲,ベートーヴェンの初期のピアノソナタ,クリュイタンスのストラヴィンスキー,ケンプのシューマン,ラフマニノフが自ら弾いたピアノ協奏曲2番と3番.
以上タワーレコード.

ジュンク堂に場所を変えてニジンスキーの本.

これらの資料は今期から新たに始めた科目で使うかもしれないので購入したのだが,なんとか研究費で購入できるようにしたいものだ.



買い物ついでにぶらつくと,マオ・グッズがイコンと化していた.



ハロウィンはいつだったっけ?

大丸地下のメゾンカイザーにてクロワッサンとミートパイを明日の朝ごはんに購入.
ここしかまともなクロワッサンが買えないのが悲しい…



家帰って飲もうと思って買ったサンジョヴェーゼ.
なんとコルクじゃない.
ワインじゃないなぁとぶつくさ言いつつも,ボトルのデザインに引かれて買ったのでした.
買い物日記,おしまい.

2007年10月20日土曜日

コーワ



香椎駅前の古い薬局前にたたずむケロちゃん.
ケロちゃんには相棒がいたことが最近発覚した.



コマフレックスと並んだコロちゃん.

こんな極楽トンボな書き込みをしていていいのだろうか…
人生もっと煩悶しないといけないのではないだろうか…

2007年10月19日金曜日

散歩の途上

日曜日は香椎浜を散歩した.



ワトー風の雲.
夕暮れ時で,光の変化がとても面白かった.



もともと干潟を埋め立てて人工的に浜を作ったので,潮が引くとさぎをはじめとする鳥の餌場にもなっている.



離陸から上昇を続ける飛行機.
雲はすっかり秋模様.



おまけ.

2007年10月15日月曜日

いつもどこかに



ハイネケン…

2007年10月14日日曜日

スキャナ

科研で研究室のスキャナを買い換えて,ヨドバシのたまったポイントを使って自室にもスキャナを購入した.
どちらもエプソン製.

研究室の分はフラッグシップ機にあたるGT-X970という機種.
自宅用には一ランク下の機種(GT-X770)を購入.

なぜかしらんが,どっちも半端な数字だ.
用途は8割方フィルムスキャンになるだろう.

さて,これまでアップしてきたコニカシリーズもそろそろ佳境に差し掛かってきた.
今回はC35フラッシュマティックで撮ったものをアップ.



これでピント合わせがレンジファインダーなのだ.



晴天の風景.
はっきしいって,想像以上によく写ってた.



いきつけの洋食屋さんの店内.
室内も充分写る(ISO400使用).

次はベランダから見た夕暮れの光景.
実際は結構暗くなっている.



最後は彼岸花で発色のチェック.



どないでっしゃろ.

冒険氏が研究会にあけくれるなか,怠惰なおいらはカメラ小僧と化している.
情けない…
あまりに情けなくて写真のサイズが小さくなってしもた.

2007年10月13日土曜日

復活

ペンタックスのK100Dが今朝戻ってきた.
CCDにゴミがついてしまい何度も掃除したのだが,まったくとれなかったので,先月ペンタックスのリペアセンターに送ったのだ.

購入してから1年を過ぎるか過ぎないかくらいだったのだが,センターの担当の方がいろいろと便宜を図ってくれて保証がぎりぎりできいた.
おかげで送料のみでボディがすっかりきれいに.



CCDのクリーニングだけでなく,ファイダーや液晶部の掃除もしてもらい,オートフォーカスのピント調整もしてもらった.
早速試し撮り.



ひとつ上の機種になるK10Dに比べるとボディが一回り小さく,その分手に馴染みやすい.

ファインダーや液晶部のホコリは,ジャカルタ滞在時にインドネシアの過酷な環境にさらされてのように思う.
CCDのゴミは多分こっちでレンズ交換をしている時についたと思うが,それにしてもたちの悪いゴミだった.

ゴミやホコリはマメに吹き飛ばしましょうってことか.
当前といえば当前なことなのだが…

2007年10月12日金曜日

続トプコンのこと

前に何度か書き込んだトプコンこと東京光学は,現在ではカメラを製造していない.
しかし測量用の光学機器や眼科向けの機器を未だに製造している.



これは天神の眼鏡屋で見かけた視力測定計(乱視もわかるらしい).
以前眼科に行ったときにも,トプコンの機器で眼球の撮影をした.

かつてカメラを作り,そこから撤退した企業が,いろいろな形で光学機器とかかわっていることを知って,単なる事実っちゃあそうなのだが,ま,知って面白い.

今日,飛入りで同僚の講義(発生生物学)をのぞいたのだが,オリンパスが再生医療関係の業務に携わっていることを知って,驚いた.
人口骨ではリーディングカンパニーらしい.
オリンパスが医療関係の光学機器を製作するというのは簡単に想像できる.
しかし,実際の再生医療にもかかわっていたとは知らなんだ.

2007年10月10日水曜日

再開発の片隅で

コニカEYEの欄でも書いたが,近所の千早駅周辺は猛烈な勢いで再開発中だ.



これは立ち退き後の空き地から自宅である公団方面を写したもの.
つい先ごろまで,ここには家やアパートや理髪店が並び人々の営みが続いていた.

まだ立ち退きを済ませていない(あるいは抵抗している?)がたがたの古いアパートがあって,コニカEYEを持ってたまたま前を通りかかったら猫がいた.



大抵の猫はカメラを向けるとプイっとどっかいってしまうのだが,こやつは寄ってきた.

と思ったら,ぞくぞくと他の猫もアパートの陰から現れた.



どうやらアパートの住人がえさを与えているようだ.

残念ながらこの古い地区が更地になるのは時間の問題.
そして車のことだけを考えて道路をぶち抜き,マンションが数棟建てば再開発はもう完了になるだろう.
そうしたら,この猫たちはどこに行くことになるのか.
行き場はあるのだろうか.

コニカEYE


コニカが1964年に製造したハーフサイズ専用カメラのコニカEYE.

ハーフサイズというと,なんといってもオリンパスのPENシリーズだが,コニカEYEも負けていない.
好みにもよるだろうがデザインも悪くないし,巻上げ部もちゃんとレバーになっていて,ペンのダイヤル式よりもはるかに使いやすい.
しかも,明るいレンズ(F=1.9)を搭載していて,ピントの調整も段階的にできるようになっている.
ペンシリーズでいえば,ペンDに相当する本格派だ.

早速使ってみた.



割ときれいにボケている.
次はベランダから植え込みを見る.



逆光での撮影.



派手にゴーストが出ている.
でもゴーストはあまりきれいには出ないみたいだ.



再開発のためにガンガン立ち退きが進んでいる千早駅前.
もう少しカチッと写って欲しいのだが,EYEちゃんはお気軽スナップにかなり使えそうだ.

2007年10月9日火曜日

やっぱわけ分からん週末やった

明日の授業の準備で大変だ~.
ライブも週末も,明日余力があったら書き込もう.

今晩はラタトゥユを久々に作った.



いつもながら美味.
自画自賛.

唯一問題は,うまい赤ワインがなかったこと.
とりあえず,ヱビス!

2007年10月6日土曜日

よくわからない土曜日

午前中バドミントンに行ったため,午後はひたすら疲れていた.
昨日はビール2リットル飲んだので,身体が重いのなんのって…

晩飯を作り気力体力も失せていたので夜出かけた.

今晩は近所の商店街が企画した燈明祭り.



香椎川を挟んで,片方が御幸通商店街,もう一方がきらきら通商店街.
急速な再開発のためガンガン店が立ち退いていて,もはや風前の灯状態だ.



燈明はこちらからみて川向うの小さな広場を基点に飾られていた.
上の写真で記念撮影している男の子たちは留学生だった.



綿菓子やらお好み焼きやらカレーやらが売られ,ほんとにちょっとだが活気がみられた.



今回のベスト燈明.
子供の描く絵は面白い.



イメージ通りになかなか写せないものだ.



明かりそのものを撮影する場合,比較的絞り気味でシャッター速度も割と早めで撮ったほうがきれいに暗く写るようだ.



夏の終わりを感じた一晩だった.

明日は福岡に来てから初めてのライブハウス.
しかも8年ぶりのリクオ.
楽しみだ.

2007年10月5日金曜日

寝不足

今週から講義.
夏休みの充電を一気に放出した気がする.

眠い.



小さきものの神々



明日は金曜なのに二つも講義がある.



おれはエネループにはなれん.
所詮放出っぱなしのマンガン電池がええとこや.

2007年10月4日木曜日

トプコン

そういえば,彼岸花は朝鮮半島から伝わったと聞いたことがある.
真偽の程は不明だが,渡来人のコミュニティには彼岸花や竹林がつきものだとか.

さて,コニカの試し撮りシリーズはまだ3台ほど残っているのだが,別途トプコンもそろそろのっけていこうかと思う.



花は順調に咲きつつある.
室内も撮ってみる.



親父からのもらいもん,リコーフレックスダイヤL.
コーティングもきれいで,シャッター修理したのでバッチリ使える.
もうすぐ二眼デビュー.

以上は1961年発売のトプコンのウィンクミラーによる.
2900円にて入手.
48ミリのレンズがついている.

このカメラの初期のタイプ(PR,PRII)と後継機種のウィンクミラーも持っているのだが,PRは巻上げのトラブルで撮影したフィルムが切れてしまった.
切れて光をかぶったとこは当然お釈迦だが,それ以外は無事現像できた.
後日スキャンしたら載せてみようかと思う.

お次はべセラー・トプコンD-1
1965年発売のRE-2の輸出仕様となるらしい.
上位機種スーパーDの廉価版.



付属の58ミリレンズ(絞り1.8)で撮影.
同じアングルを定評のある54ミリ(絞り1.4)で撮影.



定評あるトプコン.
さすがに,期待に違わぬ描写だ.

2007年10月3日水曜日

キャンパスの片隅で

資源ゴミ捨て場の途中にて.



ちょっと寄りすぎかな.



彼岸花をみると関西に住んでいたころを思い出す.
電車で移動するとわずかながら田園地帯を通過することがあって(とくに滋賀県),田んぼのあぜ道の脇に彼岸花が咲いていた.

ここでもちょっと奥まったところに移動さえすれば見れるのだろうが,通勤途中は無味乾燥な光景しか広がらない.