2007年8月31日金曜日

捨て子養育院美術館にて






マルコ・デラ・ロッビア
「聖母」



ナルド・ディ・チオーネ工房
「聖人頭部」

著名ではないが,心に訴えかける作品がある.
個人的な嗜好が左右するのだろう.

2007年8月30日木曜日

トスカーナ料理

ひとり旅は慣れているが,食事の時だけは落ち着かない気分を味わうことになる.



一時期はまりまくっていたトスカーナ・ワインだが,ハウスワインで充分満足だった.



肝心の料理については,後日機会があれば…

ミケランジェロ



サン・ロレンツォ教会にて.
目当てのミケランジェロ設計によるラウレンツィアーナ図書館階段を再度見ることかなわず.
残念.

ヴェッキオ宮にて今回「勝利」を初めて見る.



アカデミア美術館,ウフィッツィ美術館に展示されている作品を見てあらためて感じたことは,ミケランジェロが芸術様式のうえでも,自身の人格においても分裂気味の人物だったことだろう.

ヴェッキオ宮前のダヴィデ像(レプリカ).



共和国の自由を象徴する像.
が,ミケランジェロ自身は後に共和国の自由を守り通すことが出来ず,教皇の権威の前に屈せざるを得なかった.

2007年8月29日水曜日

暑い!

フィレンツェは到着時の気温33度.
夜も暑い.
人も多い.



ベッキオ橋.
モノクロにすることも考えたが,ちょっといかにもなのでやめ.



今日はドゥオモ隣の鐘楼に登った.
80数メートル.

疲れた.

2007年8月28日火曜日

君よ知るや南の国



あれはレモンの花咲く国ということだが,なぜかトマト.
しかしかの国に出かけるのは確か.

明日から1週間,17年ぶりのフィレンツェ.
なにが変わりなにが変わっていないか,問いかけてくる.

注:鴎外訳にならってタイトル変更(変更前:君よ知るやかの国を)

いつもどこかに



ハイネケン.

2007年8月27日月曜日

黄昏時,日蘭比較

といってもライデンと福岡なのだが.

まずは1枚目.
黄昏時に新ライン運河をのぞむ.



方角は北西方向.
左手の雲を西に向かって見るとさらにきれいな黄昏だった.

2枚目はおなじみのポイントから.



ヘレン運河はいつ見ても絵になる.

最後は福岡.
地元で勝負だ.



中州の黄昏.
PEN Fにて撮影.

予定変更

今日はアムステルダムを訪ねるつもりだったが,新生銀行口座に預金がなく急遽予定を変更,ライデンに留まった.

出発前に入金をしておかなかったのを忘れていて,ネットバンキングで口座間の送金をしても明日にしか引き出せない.
おばか.

そこで思い立ってほぼ10年ぶりにライデン市博物館を訪ねてみた.
17世紀にライデンでは毛織物産業が盛んになり,街の繁栄を支えた.
博物館の建物も,もともとは毛織物工場だったらしい.
そのため,博物館は絵画のみならず毛織物業,さらにはライデン市の歴史を概観できるようになっている.

ライデンの毛織物業と絵画には密接な関連がある.
レンブラントをピークにその17世紀前後にはライデン派と呼ばれる絵画の流派が出,毛織物産業で富をなした人物が肖像画を依頼するといった関係が長く続いたが,18世紀には毛織物産業は衰退し,結果として画家に作品を依頼する注文主の減少をもたらし,絵画の衰退をもたらした.

18世紀以降から20世紀初頭までのライデンの絵画には見るべきものがまったくといっていいほどない.
アールヌーボーの影響を受けた現代絵画,デザインまで,すぽっと抜け落ちている.
ここまで衰退が顕著だとかえって鮮やかな印象を抱いてしまった.

博物館を後にして市庁舎周辺へと向かう.



今日も天候に恵まれたが,若干風が冷たく肌寒い.
が,昨日よりもさらに人出は増えた気配である.



運河に面したカフェにもたくさんの人が繰り出していた.
運河にもたくさんの船が繰り出していた.



スナップモードでがんがんに盗み撮り!?



黄昏時の空と運河もきれいだった.
これは後程.
もう眠い.

2007年8月26日日曜日

サムネイルの変更

このブログは写真ブログではないので,これまでサムネイルを一番小さなサイズにして統一感を保っていたが,少し大きく変更.
サイズを二つ設定したが,どっちがええやろね.
しばらく試験的に運用して,様子を見るつもり.



今日訪ねた教会内部.
光に満ちた空間だった.

オランダの光
は,ドキュメンタリーにもなったほどその独特さが語られてきた.



生まれた頃からこうした光が身の回りに満ちあふれることとなる.
スピノザ,ハイヘンス(ホイヘンス),レーウェンフックにフェルメール.
レーウェンフックの顕微鏡からハイヘンスの光の波動説,スピノザの汎神論からフェルメールのカメラオブスキュラまで,ミクロコスモスからマクロコスモスが渾然と一体化していた.

光とレンズとの密接な関係が世界認識の転換へとつらなっていく奇跡的な時代.
その時代はオランダがはるばる日本まで到達し,東南アジアに派遣を築き上げた時代でもある.

*訂正:派遣⇒覇権

オフの週末

いつもは週末も関係なく図書館通いだったのだが,今年はしっかり週末は休むぞ.

ということで,好天に恵まれた今日もぶらぶら散策をしたのでした.
まずは,教会でのオルガンコンサート.

教会の外観はすでにアップした映像である程度イメージを持ってもらえると思う.
肝心のオルガンはこのような具合である.



この教会でのオルガンコンサートは留学していた時にも一度聴いたことがある.
そのときは記念にCDも購入した.

教会は独特な空間で,建築物としての空間構成もそうだが,オルガンという楽器を配置して,音が内部に満ちていくのを身体全体で感じると一層その感じが高まる.
オランダは宗教改革絡みでステンドグラスに見るものはないが,その分陽の光が直接教会の内側を満たす.



独特な空間であるもうひとつの理由は,床にある.
教会の床は,同時にたくさんの埋め込まれた墓碑でもあるからだ.



状態のよい墓碑は誰がいつ生まれ,埋葬されたか,その氏名や職業が刻まれているのを明瞭に読み取れる.

18世紀後半が時代を下った最後の墓碑だった.
死者は絶えず,教会の空間は限られている.
それまで親族の途絶えた墓碑は新たな埋葬場所として再利用していたが,それもおっつかなくなったのだろう.



ライデンをたびたび訪ねていながら,まだまだ訪ねていない場所が残っている.
今回はそういう場所をできるだけ訪ねようと心がけた(ついつい思いで深い場所を繰り返し訪ねてしまうのだ).

1667年建造の旧市街の門.



手前に見える運河が市を内と外に分けていた.

この門も運河クルーズで船から眺めたことはあったのだが,じっくり訪ねたことがなかった.
天気がよく,今日もこの運河はたくさんの船が行き来していた.



かつて城壁のあったところは,この門の作られる頃に取り払われ,現在では公園になっている.



芝生にカップルが寝そべっていたのをみると,こんなとこ一人でくるもんじゃないよなぁ,としみじみ実感.
美人のオランダ人でもナンパしようかと思ったが,難破沈没することは目に見えているのですごすごと退散した.

2007年8月25日土曜日

快晴

今日はいい天気だった.



ピーカンの空.

午前中はこれまで撮影した資料の整理をしたのだが,だんだん作業がアホらしくなってきたので午後は街を散策することにした.
思い悩んだ挙句にはるばる持参したK10Dの出番ついにきたる.

FA50ミリと28ミリを持っていったが,どうも50ミリは望遠ぎみになってしまい早々に28mm一本勝負になってしまった.
最初のぶらぶら先はブルフトと呼ばれる中世の要塞の名残.

小高い丘になっていてそこからの眺望は街並みの低いオランダならではで,結構いける.



これは二つある大聖堂のひとつ.
明日はここの教会のオルガンコンサートに行く予定.

たくさんの人が陽射しを求めて外に出ていた.
運河も船が行き交い,気持ちよさそう.



ぶらぶらいつもの街を楽しむ.



レンブラントがアムステルダムに移る前にアトリエを構えた場所(写真左).
さらに左には20年ほど前に復元した風車がある.



近くの公園にはインドネシア独立戦争で命を落としたライデン出身者の記念碑がある.



昔のことだが植民地と本国における記憶の問題について論文を書いたが,その時にもこの記念碑について簡単に触れた.

今日の猫.



運河沿いの家の軒先に咲いていたバラ.



思いっきり絞りを開放にして撮影したが,FA28mmなかなかええでんなぁ.

もいっちょ.



オランダといえばチャリ.
これはとても典型的な風景.



ぶらぶら歩いてまた最初に見せた教会まで戻ってきた.



帰りは花のオンパレード.



もいっちょ.



写真を撮っている姿をじっと見つめていたネコ.
もしかしてガン飛ばしてるのか.



泊まっている家の庭にも蝶が舞い込んできた.



フクシャにも水をやりましょう.



地図で確認するとこんな具合である.


拡大地図を表示

おしまい.

2007年8月23日木曜日

黄昏

今日から本格作動.

朝から公文書館で資料をひたすら撮ってきた.
5時に閉まるので,いったん戻ってから,夜は法学部図書館で再び作業.

猛烈疲れて眠いのでシャワー浴びて寝る.
が,本日の撮影から黄昏時のものだけアップしておく.

夏時間だし緯度も高いので,どちらも午後9時を回って撮ったもの.



法学部図書館の前にて撮影.

次は旧ライン運河から市庁舎をのぞむ.



天気予報が外れて昼から気温が上昇.
そのまま夜までもってくれた.
明日もこの調子でいてくれよん.

2007年8月22日水曜日

寒い

最低気温15度で,雨まで降ってきた.
ちと寒すぎや.



オランダでよく見る光景.
ネコ.

このネコはなかなか端正だ.
オランダのネコは大抵ぶくぶくちゃんで,ネコの既成概念を覆すのに充分な体型をしている.



これが標準かな.



買い物に出かけたついで.
やっぱ歴史的な街並みが重層的に存在していると絵になりやすいな.



軒先に花を飾るのも多いから,これも見るのが楽しみだ.

そういや昨日の入管に続き,今日も警察に呼び止められた.
パトカーの止まっている前で信号無視したのでしゃあないっちゃあしゃあないが.

しかしオランダの雰囲気がちょっと物々しくなりつつあるみたいだ.
いやだなぁ.
そんなんなったら人種差別的傾向が復活してマイノリティには住みにくくなる.