2007年11月29日木曜日

プレミア

NHK-BSで放映がはじまった.

昨日の疲れがたまっているので今晩は早く寝る予定だったのに,アーセナルの試合のせいで夜更かしだべ.
対戦チームのウィガンもがんばってたな.

アンリも大好きだが,アンリがいなくてもアーセナルを応援してしまう.
アンリといえば,アムステルダムで見たTOMMY HILFIGERのどでかい広告に載っていたアンリが超カッコえがった.
後で写真をアップしよう.

今年は無敗優勝だ!

てことで,アンリ.

CD25周年

CD発売から25周年.
我が家は貧乏オーディオ好きな父親(三菱電機でダイヤトーンスピーカーを作っていた)のおかげでCDは発売当初から自宅にあった.
最初に買ったCDは姉がアビーロード(本家EMIの許可なしに製品化したため後で回収された最初期のレア盤),おいらがビリー・ジョエルのナイロン・カーテン(われながら渋いチョイスだ).

その後,大学に入学した1988年頃からCDの普及度が加速度的に進んでいった.
古い録音のCDへの復刻も最初は音圧が高くてとても聴けたものではなかったのだが,1990年代後半からリマスタリングの技術も向上して古い録音もどしどしCD化されてきた.

メディア自体もDVD AUDIO(これは厳密にはCDではない)やSACDによって音像の立体感も鮮やかになった.
初期のCDは,プレス技術もばらつきのあることがあって,テケトーなやつだと再生不能になっているものもポツポツ出てきている.
最大で80分しか入らないCDが,音楽用記録メディアとして将来どのような展開をしていくのかわからない部分もある.

DVD AUDIOなら収録時間もかなりかせげるのでオペラを丸ごと1枚に収め,かつ高音質で楽しめるのだが,いかんせん人気がなくてどうやら生産中止になる可能性大.
ちと残念だ.

さて,先日不良CDの交換を頼んでいたのが入荷したので,引き取りに行ったのだが,またまたSHM-CDなる規格がでていた.

カラヤンやベームの音源が売ってたが,常の如く食指が動かない.
親父にとってはこの二人が「指揮者」なのだが,息子はエディプス的に反応するのかその前の世代(フルトヴェングラー)かその後の世代(アバド)が好みなのだ.
とりあえず店頭に並んでいたものにポリーニのショパン練習曲集があったので,即買.
これ,すでにLPでも1枚,CDでも2枚あるので,これで4枚目だ.
う~む…

で,肝心の音.
これが想像していたよりもよかった.
もうしばらく聴きこめば音の特徴もわかるだろうな.
ポリーニとクライバーは品切れになる前に買っとかんとあかんばい.

他にもアルゲリッチが弾いたラヴェルとショパンのピアノ協奏曲.
60年代のライヴ盤で,音質がいまいちだが,演奏はピカ一.
交換してもらったCDは大澤壽人の「神風協奏曲」.
関学(高校)出身なので阪神の作曲家ということになるのだよ,チミ.

2007年11月26日月曜日

テレビを見て

日曜が終わり月曜になった.
そして,この週末にしたことを振り返ると,掃除,洗濯,ダビング作業にテレビドラマ.

二夜に渡って点と線を堪能した.
松本清張の傑作であるばかりか,ご近所の香椎が舞台であることもあいまって食い入るように見てしまった.

登場人物の中で最も印象に残るのは,やはり安田夫妻だろう.
政治家と,結果的には官僚機構を救って服毒自殺する彼らは,鬼のような非情さと心根の優しい一面が同居しているのだ.
他方,これが日本の社会秩序の根幹であるとするならば,なんて不幸なことだろう.

久々にたけしのいい演技を見たのと,脇を固める役者が現在のテレビドラマにおいてはかなりいい人たちをそろえたこともあって,最後まで一気に話をもっていってくれた.

それに,松本清張.
かつての公明党と共産党の密約を成立させた裏の立役者だけあって,単なる殺人事件に留まらない描き方をしている.

あ~楽しかった.
が,火曜の準備がぜんぜん進んどらんがな.

2007年11月25日日曜日

夕焼け

ここ1週間の夕暮れの表情.
どれも時間帯は近接している.



1枚目は,11月18日17時3分撮影.
この日の夕焼け雲は絹のようだった.

次は2枚目.



11月24日17時2分撮影.
陽射がかなり違う.
印象派風のピンクをさらにもう一段階淡くした色合い.



3枚目は本日11月25日.17時8分撮影.
雲がクリスタルのようにきらめいていた.



わずかに色合いが異なるのだが,調整が難しいのでそのままでアップ.

わずか一週間で,表情ががらっと変わるのが面白い.

これはうれしい

オーストラリアで政権交代.
長かったなぁ.

イラクからの段階的撤退と京都議定書への批准を公約としていた.
日本はくさってるよなぁ.
給油活動なんて,どうみても違憲行為だし,どうみても戦場で使われるか否かは判断できるわけない.

政治の世界から職場まで,似たようなロジックで動くのでうんざりする.

うれしさ反面

ちと複雑.

なにがかと言えば,サッカーの北京オリンピック代表の話.

うれしかったのは,フォワードに在日でおそらく帰化したと思われる選手(あるいは帰化した在日の2世か?)李忠成を見つけたこと.
在日の人が帰化に際して民族名を氏に使うことが認められて10年ちょっとになる.
もっともっと,民族名が日本社会に浸透すればいいのに,と思う.

だが,反面帰化でしか日本国籍を認めないことに今でもいらだちが募るし,李選手のインタヴューを聞いても,120%日本人.
というか,とてもナショナリスティックなのだ.

サッカー少年だった私としては,第一に国を背負ううんぬんよりも,秀でた技術に関心がいってしまう.
個人的にサッカーが人気を得ることについては歓迎すべきことなのだが,それがナショナリズムをともなうなら,正直ごめん蒙りたい.

中田が稀有な存在であったとするならば,その最大の理由は,あくまでも個人に徹していた点にあると思う(もちろんサッカーは集団でする球技なので一人でできるわけではない).
だが,そういう中田を試合開始前に国家を歌っていないとか非難した人たちがいて,結局彼もそういった圧力に屈せざるを得なかったことに最大の問題があるとみるべきか.

悲しい酒

文楽の不祥事.
文楽では見所の場を語ることができる人は限られていて,現在4人いる.
切り場語りと呼ばれるうちの一人,豊竹十九太夫が互助会の積立金を横領していたとして告発されるとのニュースが飛び込んできた.

現在四人いる切場語りの中でおいが評価するのは住太夫師と嶋太夫師の二人なので,芸の面では特にダメージは受けていないのだけれども,文楽にあたえる影響を思うとちょっとげんなりする.
横領した金の使途も不明で,一部では遊興費への流用が報道されていて,正直不思議ではない.
昔の芸人にとっては,もててナンボの世界でもあるし,借金してでも遊ぶのが粋でもあった.

が,それはどう好意的にみても20年前で終わっているだろう.
十九太夫は,時代物でそれなりの存在感を見せていただけに,かえすがえすも残念だ.
せめて息子には影響が及ばないように配慮してもらえればと思う.

おいしいビーフシチューを作って赤ワインを飲んでごきげんだったのが,一気に悲しくなったとよ.

2007年11月24日土曜日

ノリタケ

今日は晴れていい天気だ.
昨日同様夜は冷えるな.

たまたま立ち寄った自宅近くの建築デザイン事務所兼インテリア雑貨販売店で見つけたノリタケの酒器兼一輪挿.

買ったがいいが,日本酒を飲むために使うべきか一輪挿しにすべきか迷っていたが,昨晩帰宅途中にガーベラを一輪購入.
こんな感じになった.



もう少し引いて,花も見えるように撮ればいいのだろうけど,ファインダーギリギリで収めてみた.



個人的には枝もついている椿を挿すのが一番しっくりくるのではないかと思っているのだが,はて,どうしたものか.

それにしても,最近いろいろ飾りモンが増えてきた.



働きマンのポーズをとる(ってか,こっちが本家本元)セブン.
先日はアンヌ隊員のインタビューが朝日新聞のネットに掲載されていたなぁ.

今日はこれから近所のタワーレコードで先日購入したナクソスCDの交換に出かけねば.
割れたCDというのは,初めての経験だ.

森山大道

天神に出てアジア美術館でサリー展を見て移動.



別の会場で森山大道の写真展を見る.

サリー展は,身体の社会性という視点でサリーの歴史的変遷をたどる企画.
当初想像していたよりもいい意味で期待を裏切られた.

森山大道の写真展は,実際にプリントされたものをまとめて見るのは今回が初めてになる.
以前,都の写真美術館で何枚か見たことあるのだが,まとめて展示されているとさすがに圧倒される.



粒子のざらついた画面で,街の姿を切り取るスタイルは,1970年頃からすでに確立されていたことをあらためて実感した.
一見自分でも撮れそうなのだけど,そうはいかないんだよねぇ.
おいどんなんて,しょせんはこの程度.

2007年11月23日金曜日

自己弁護の都合よさ

前防衛次官への接待をめぐる問題が防衛族議員を巻き込んでいるが,渦中の一人額賀議員が野党の追及を指して国会の品性を欠くとのたまわったらしい(読売記事).

疑惑があれば嫌疑を晴らすのが国会議員の務めだが,明確な証拠を出しているのか不明だ.
しかも国会の品性うんぬんを語る資格があるのか,大いに疑問でもある.
安倍内閣時の教育基本法改正や防衛省格上げ問題など,すべて数頼みのごり押しでしかなく,こちらのほうが国会の品性という点からすればより深刻なのではないか.

ま,わが職場の長も品性と知性と勇気のなさでは似たようなものなので,ついつい反応してしまった.

追記(24日)
てなことを書いたら,本日24日付の毎日ネット版に岩見隆夫が違った視点で額賀氏の日本語の使いかたについて論じていた(額賀の「日本語」が拙い).
もはや学生も「拙い」って読めないほうが多いのだろうな.
同僚と話していてもこの点は同じで,言葉が大切だと日ごろうるさく言う割には論理的な展開能力が著しく欠如していたり,勇気を持って話す言葉がなかったり.

セツナグルーヴ

ちと早いクリスマスプレゼントとして,リクオのセツナグルーヴをいただいた.
ライヴを収録したCDとDVDの2枚セット.
帰宅して遅い晩飯の供にした.



チキンジョージのライヴで聴いたのがもう11年前か.
先日の福岡のライヴでは,その間にできたたくさんの新曲が歌われて,時の経過を感じさせた.

初期の代表曲「雨上がりに」は今回のディスクには収録されず.
先日のライヴでも歌われなかったので,もうとりあげないのか.
かわりに「アイノウタ」と題するポップでのりのいい曲が気に入った.

今日は職場にも注文していたCDが届いていた.
ブレヒト/ヴァイルの三文オペラと李香蘭のCD.
三文オペラは1990年頃の再録で,ウテ・レンパーやミルヴァといったヴァイル作品では常連の実力はが固めたディスク.
残念ながら火曜日の講義には間に合わなかったので,こちらは来年使うことにするつもり.

李香蘭は戦前・戦中日本音楽の事例として使う予定.
学生時代,京都市文化会館の映像資料館で李香蘭主演で満鉄映画「支那の夜」を見たのだが,これがとても面白く,教育的見地からぜひ復刻してもらいたい作品なのだ.
植民地支配の正当性を日本人男性と中国人女性に仮託して描いたこの作品は,多分復刻するには政治的状況が許さないのだろう.
残念だ.

今はキーロフ・バレエ団によるバレエ・リュス作品集を見ているところ.
シェヘラザード,薔薇の精,韃靼人の踊り,火の鳥といった踊り手としてのニジンスキーが名を挙げた作品をまとめてパリで公演した模様を収録している.



ストラヴィンスキーのロシア3部作は,あと春の祭典の踊りが映像で手に入れば完結するのだが,映像として残されているのかよくわからない.

先日LDで入手したオペラ座のバレエ・リュス特集とは,薔薇の精がかぶるので,見比べるのが面白いだろう.

キーロフと双璧のボリショイ・バレエ団も,火の鳥,ペトルーシュカ,シェヘラザードを収録したディスクを出しているらしい.
これを買うと火の鳥,ペトルーシュカ,シェヘラザードの比較ができるなぁ.

ロイヤル・バレエ団も火の鳥と結婚をディスクにしているようなので,すべてあわせると火の鳥が三つのバレエ団で,ペトルーシュカ,シェヘラザード,結婚が二つのバレエ団で比べることができる.

しかし,この時期のバレエ・リュスはモダンバレエへの決定的な第一歩を踏み出すまさにその瞬間にあたるわけで,見ながらわくわくしてしまう.

2007年11月22日木曜日

戦前ジャズ界のこと

昨日はナチス前夜のドイツにおける大衆音楽状況と題して,ジャズの影響を受けたクラシック音楽,そしてキャバレーソングと三文オペラについて話をした.
週末東京行ったのと,月曜にコンサートがあったので準備が終わったのが朝5時.
音楽の編集とかカバーをスキャンしたり,構成を考えたりで大変だった.

ジャズの影響ということで,ジョセフィーヌ・ベイカーについて,キャバレーソングではマレーネ・ディートリッヒについてそれぞれ歌を聞いてもらった.



ジョセフィーヌ・ベイカーは踊りも見せたかったのだが,YouTubeだと再生するときに画質がかなり落ちてしまう.
一応,彼女の代表曲のハイチを見てもらいつつ,歌を聴いてもらったのだが,感想を読むと良く見えなかったようだ.

ディートリッヒについては,嘆きの天使からの「フォーリング・ラヴ・アゲイン」を,他に「リリー・マルレーン」を準備したのだが,時間の都合上リリー・マルレーンだけになってしまった.



これは,講義の前日に届いたディスクの裏ジャケ.
あいかわらずいい声だった.

で,今日は先日神保町で購入した戦前日本のジャズ黎明期の録音を聞いていた.
日系2世として来日して,コロムビアと契約した川畑文子のディスクを聴いたのだが,とても面白かった.



これは当時の広告なのだが,コロムビアはジョセフィーヌ・ベイカーの踊りにディートリッヒばりの歌声という文句で売り出したらしい.
彼女の来日は1933年で,ディートリッヒの嘆きの天使が1930年の作品なので,リアルタイムで日本にも紹介されていたことがわかる.

川畑文子の歌は,素朴な歌声で時々音程をはずす不安定なものなのだが,それがかえって脱力系の歌声として受け止められ,ジャズの雰囲気に適ったものと思われたようだ.

しかし,以前の講義で1900年のパリ万博で録音された川上音二郎一座の音源を聞いてもらったのだが,わずか30年でこれだけ変化するとは,今よりも情報の点において激動の時代だったのかもしれない.
ファシズム台頭直前,モボ・モガの終焉期にあたると思うと,いろいろと思うことがあるなぁ.

2007年11月21日水曜日

初出動

今日は寒かった.
室温はぎりぎり20度なのだが,試運転も兼ねてアラジンのストーブに火を灯す.



灯油代もあがっているので,今年は少し抑え気味で使うことになるかな.

昨日のコンサートやもつ鍋の話もあるのだが,今晩はとにかく眠い.
出張で週末がつぶれたり,コンサートがあったので授業の準備が今朝の5時までかかってしまった.
睡眠時間3時間で二コマこなし,夕方からバドミントンまでしたよ.
もう,限界だ.

2007年11月18日日曜日

表参道と羽田の夕方

で,無事報告は済んで,当初40分くらいしか話もたんちゃうかと思って話し出したら,ばっちし90分もってしまったなぁ.
職業柄,話し出すと90分ですべてが進むようになってたりして.

表参道の東京ウィメンズなんちゃらってとこの会議室が会場だったのだが,この部屋を出てエレベーター前にはなぜかこんなものが.



おいも腹がすいたばってん,帰りの羽田で飯をたべたったい.



今回は久々ANAだったので,第2ターミナル.
で,ここのターミナルを使うときにいつも寄るのが洋食のアカシア.



売りはロールキャベツ.
でも,もう食べ飽きたのでこれは注文せずに,定番ハヤシライスと季節もんでカキフライができないか頼んだところ大丈夫とのことであわせて食べることに.



ハヤシライス,もうちょっとコクが欲しい.
カキフライはよかったけど,タルタルソースももうちょっとコクが欲しかった.

おっさんの濃い目の味付けが好きな味覚というところでんがな.

SP復刻

久々に立ち寄った三省堂内のレコード社からは,自主企画盤のSP復刻CDが売っていた.
バーンスタインの指揮したトリスタンとイゾルデも中古で売っていて,これも欲しくて悩んだのだが,講義に使えるかも知れないと思い,復刻CDを買うことに.



最初は「バートン・クレーン作品集」だけ買ったのだけれども,レジのあんちゃんが店頭在庫最後の1枚ですとか言うもんだから,他の企画モンの在庫状況を尋ねたところどれも1~2枚という返答だったので,エイヤっとまとめ買い.

昨晩は帰宅して早々にバートン・クレーン作品集を聞きました.
これがかなりおもろかった.

今日は残りの日本ジャズ黎明期の音楽を聴きまくることになりそうどす.

神保町の午後

ニコライ堂近くの「やまだ」で半チャンセットを食べて,神保町へ移動.
久々の三省堂レコードで,あれもほしいこれも欲しいと中古レコードに目移りしてたのだが,1930年代のSP盤の復刻CDを一気に6枚購入.
戦前のジャズなのだが,南方をイメージした音楽が入っていたりで,かなり興味津々.
画像は後程.

店内の上島珈琲で珈琲を一杯飲みながら報告の事前チェック.



やっぱ,やっといてよかったね.

それにしても,ここ4~5年の神保町界隈の再開発は,ちょっとひどいなぁ.
行く度に古書店が減って,かなり悲しい.

御茶ノ水の昼

で,湯島の聖堂を移動して,ニコライ堂へ.
お茶の水は年に3~4回来るのだが,ここも先回訪ねてから10数年



残念ながら午後からじゃないと聖堂の中が見れなかったので,外観だけ.
前回は山下リンのイコンも見れたのだがなぁ.



ファサードには聖書から「はじめに言葉あり…」の箇所が掲げられている.
「太初に言あり,言は神とともにあり」と記されている.

ヨハネの福音書の有名な説だけど,西欧的ロゴスのそれこそ「太初」とみなされている.
この福音書の終点がヴィットゲンシュタインの論理哲学論考と思っている.
オースティン以降の日常言語分析は,あくまでも傍流じゃないか.

学びて時にこれを習う,よろこばしきかな

てことで,10数年ぶりの湯島聖堂.
湯島聖堂といえば,親父が東京出張の折にここの鉛筆を買ってきて,受験の合格祈願してくれてたのを今思い出した.
朝はすっかり忘れていた.
ブログの効用をはじめて感じた気がする.



神田明神側の湯島聖堂の壁.
壁伝いにぐるっとまわって,昌平坂を下りきったところで振り返って1枚.



ばってん,神戸に比べりゃこげんこつ坂でないとよ.
聖堂内にある孔子像.



あえて銅像なんて作らんでええのに.
先王の道は,偶像崇拝ではありませぬ.



朝の散歩に少しだけ気分が良かった.

この後,大成殿を見たけど,特別展示のせいで入場料をとられてしまった.
で,中身は大したことなかったなぁ.

ちなみにおいどんは,論語が結構好きなのでごわす.
吉川幸次郎と桑原武夫の注釈による論語は,学生時代ちょこちょこ読んでいた.
それと,歯が立たなかったけど,徂徠の論語徴も挑戦したことがある.

徂徠というと先王の道だけど,これも,京都にある泉屋博古館で青銅器をまとめてみたときに,考古学的な裏づけと思ってみたもんな.

第一,第二,第三に,通俗的論語イメージは忠孝だけれども,論語を読むともっと権謀術数的な政治実践論だもん.
でも,顔回の死に接した孔子の言葉など,人間性の奥深い部分を感じさせてくれるし.
しかも,孔子ってホンマかどうかは別として,詩経の編纂者といわれているわしい.
で,詩経って結構セクシュアルな詩があって,それが生き生きとしたイメージを今でも喚起させるんだよねえええええ.

孔子について堅物イメージしか持たない人には,思いもよらんかもしれんが.

2007年11月17日土曜日

御茶ノ水の朝

昨夜は侘しくホテルの部屋でレジュメを作成.
今朝は初めての神田明神と10数年ぶりに湯島の聖堂をぶらつく.

神田明神は昨晩もちょっと境内をぶらついた.



夜にもかかわらず,お参りの姿がポツポツと.



一転,今朝は結婚式ありーの,七五三ありーので,賑やかやった.



神前結婚式もみるのはいいもんですな.
非神道の私にとっては観賞用で充分だが.



七五三の子供ちゃんも境内に待機していて,アナウンスがあると神殿に向っていってた.
七五三といえば千歳飴なのだが,境内に売ってるのを見なかったのはどういうこと???



代わりに犬ちゃん.

さらに海に流された蛭子(えべっさん)の像(!)→そんなん像にすんなよ,と古事記を読んでいる人は思うはず…



で,こいつが海の彼方から成長して戻ってくるとこうなります.



うごぅぎぎゃげおぷよ!

ばってん,熱心にお参りする人がおるのよ.



あの恵比寿像にやで!!!
ビール瓶を小脇に抱えてるほうがあってんとちゃう?

御茶ノ水の朝,神田明神篇了.

2007年11月16日金曜日

御茶ノ水の夜

神田明神近くのホテルで明日の報告のレジュメを作成中.
ヱビスビールに茎わかめを食べながら,夜遊びもできない悲しい東京の夜(内山田ヒロシとクールファイヴ風のコーラスが流れる.ピツィカート5ではないよ).



疲れがどっと押し寄せてきて,眠いどす.
レジュメ間に合うかなぁ…

明るい未来

明日から1泊で東京出張.
明日は外交史料館に寄って史料の複写を依頼する予定.
土曜は午後に報告.
今準備をしているのだが,明らかに頭が悪くなっている.
ちと,真剣にリカバリーするようにしないと,「明るい未来」が遠野物語.

ま,とはいえ明日は史料館が閉まったら中古カメラの物色をするつもり.
楽しみいっぱい,財布が心配.

2007年11月15日木曜日

結婚

別においどんが結婚するわけではないのだ.
結婚にはあまり興味もないのだが,ここで書くのは音楽の話.

結婚とは,ストラヴィンスキーがディアギレフのバレエ・リュスに書いた曲で,先日届いたパリ・オペラ座のLDにも再演されている.
この間,タワーレコードでストラヴィンスキー本人が録音した音源のCD22枚組が6千ちょっとで発売されてたので即買いしてその曲も聴いているところだ.

結婚は,最終版までに確か二度書き直しがあり,それぞれ譜面が残っているようだ.
オランダに住んでいたとき,ロッテルダムでゲルギエフ・フェスティヴァルを聴きに行ったことがある.
そのときの統一テーマがストラヴィンスキーで,かなりレアな曲も取り上げていた.

足を運んだときに演奏された曲のなかに結婚があって,しかもそれを第1版から最終校まで続けて演奏するという企画があった.
聴衆は,当初の曲がどのように展開していくのかを間近に理解できる.

第1版では弦楽器がメインで,弓で弦を叩いたり,ピチカートを多用したりと,春の祭典で切り開いたリズムの強調を思い出させるものだった.
事実,作曲に着手したのが1914年で春の祭典の直後ということもあり,その影響は濃厚.
しかし2版でピアノが入り,最終的には弦楽器がなくなり,4台のピアノだけで,非常に硬質な音からなる曲に変化していった.

後の新古典主義への架橋となる作品を聴衆は理解するというわけだ.

そういや,留学中はミシガンから来た作曲家になりたいというアメリカ人がいて,彼とはよく音楽の話ができたなぁ.
何度か一緒にコンサートも行ったし.

今の環境は知的刺激がなさすぎて,あの頃が懐かしくなってしまう.
あいつは結局どうなったのだろうか.
もしおいどんが結婚するなら,記念に作曲して欲しいな.
もちろん新古典主義の形式で.

2007年11月14日水曜日

クライン/ロスコ

昨日の怒りがふつふつと湧き上がる今日だったが,気分転換にコニカC35で撮影したフィルムを現像に出してきた.
もひとつ,Pen FTも出したのだが,どうもこれが問題含みのカメラとレンズかもしれないと思いつつある.

C35のネガをスキャンしたのだが,通常は真黒になる0枚目にあたる部分が思っても見ない仕上がりに.



まるでマーク・ロスコがイヴ・クラインのブルーで描いた絵のようだ.
プリントして額装しようかな.

にしても,撮影していない部分が一番良かった写真だとは,どういうこっちゃ.

2007年11月13日火曜日

真っ赤なポルシェ,パート2

午後4時10分から8時過ぎまでほぼ4時間.
法人のお粗末極まりない個人業績評価の総括になっていない説明会.
説明になっていない説明を延々と聞かされてぶち切れになった.

まともに説明もできない理事長など給料泥棒以外の何者でもないわな.
やめてもらいたい.

稲尾の追悼どころにならへんかった.
ホントに神様仏様になってしまった.
合掌.

2007年11月12日月曜日

新ウィーン学派

明日はシェーンベルク,ベルク,ヴェーベルンの新ウィーン学派を紹介する予定.

週末からせっせとiPodに曲をぶち込んで,どのような順番でどの曲を聞かせるか,レジュメを作成ながらプランを練る.

今日は他にも,先週見せられなかったニジンスキー振付の牧神の午後のダビング作業.
今はベルクのヴォツェックをiTunesに取り込んでいる.

しかし,先週授業アンケートをとったのだが,時間きっちりに終わってもらいたいあの執念はどっからくるのだ.
そのくせたくさん曲を聴きたいとくるし,オペラを一部流すと全部みたいといいながら,春の祭典全曲流せば30分で長いと言ってくる.

たいがい,うんざりしてきた.
準備に割く労力・予算の割にこちらの得るものはいつもながら少ないのも,一抹のむなしさを感じてしまうところだ.



シェーンベルクの自画像.
ココシュカにも認められたシェーンベルクの絵画だが,ここにあげたのは比較的穏当な絵.
ホントは,もっと表現主義的な絵がある.

ま,時間がなくて絵の話まではできないだろうが.

2007年11月11日日曜日

学園祭

朝からカラオケ大会の審査のために早起きしないといけなかった.
出店の食べ物も,買ってあげないといけなくて,ちと腹がもたれ気味.
裏千家のお茶も飲んでみた.



家に帰ってきても眠たくて作業ができないので,夕陽の景色を撮って眠気覚まし.



学園祭でみんながんばってたな.

竹本貴大夫さんが飛降り自殺を図ったらしい.
舞台での姿はなんども目にしていたし,同じ福島県出身ということで勝手に親近感をいだいていた.
その死をめぐっていろいろと推測することはできるが,勝手な理由付けはかえって冒涜かもしれない.
ご冥福を祈るのと,これからの文楽が心配でならない.

もうひとつ,ノーマン・メイラー逝去のニュースも報じられていた.
彼の作品はほとんど読んだことがないのだが,マッカーシズム吹き荒れる頃の聴聞会で知人が共産主義のシンパだったかを問われても一切答えなかったというエピソードをおぼえている.

勇気を持つことの難しさと大切さを教えてもらった人なので,どうしても書いておきたい.

2007年11月10日土曜日

秋深し

福岡は紅葉を身近に感じることがあまりない.
京都は盆地だったし,神戸は六甲山系を毎日眺めていればよかった.



でも,きれいな色の落ち葉が少ない.



これは形がよかった.

先週からの疲労の蓄積がピークだった.
今日は目を覚ましたらもう昼だったもんな.
午後から学園祭をのぞきに行って,早々に帰宅.
夜はパワーを回復するために焼肉.
レバー効いてちょうだいよん.

2007年11月9日金曜日

一息入れて

明日は大学祭.
午後から休校のため,夕方に帰宅.
猛烈に眠い.

陽の沈む時間が早くなった.
珍しく建物の間に沈む夕陽が見えたので,久しぶりにカメラを取り出す.



絹のような雲がきれいだった.

生命と倫理

明日は標記タイトルの持ち回り授業.
朝イチ.
眠い.

前回は臓器移植法10周年ということで,臓器移植法改正案の話と生体移植の問題点,宇和島臓器売買事件とパキスタンでの臓器売買のドキュメンタリーを見てもらった.
明日,というか今日は中絶胎児から取り出した幹細胞の研究を扱う予定.

中絶自体の倫理的な是非に加え,医療に応用することの是非という二重の問題が絡むので,これまた答えのない問いになることは明らか.
学生ちゃんには,性急に答えを求めず,わからないことにこだわりながら機会ある度に誰かと話を交わしていく行為を重ねていってもらいたいのだけど,感想を読んでると答えがなくていいのか,と日常的な「よくわかんな~い」を肯定されたと錯覚しているものもちらほら.

さて,2限の憲法も仕上げんとあかん.
眠い.

2007年11月8日木曜日

牧神の午後

昨日講義でストラヴィンスキーについて話をした(+春の祭典を全曲上映)のだが,彼について話をするためにはどうしてもバレエ・リュスについて触れなければならない.
バレエ・リュスについて触れるとなると,ニジンスキーについて話さざるを得ない.

牧神の午後の舞台写真を使って,彼がこの曲にどのような振付をしたのか.
それがバレエという概念をどれだけ揺り動かすものだったのか,話をした.
一応,話を聞いて感心した学生ちゃんはいたようだが,やはり実際の踊りを見ない限りは理解できない部分もあるだろう.

牧神の午後は1912年の舞台で,写真しか残っていなかったのだが,後にニジンスキー自身が独自に編み出した記譜法の存在が明らかになり,長い時間をかけてその解読が成功したこともあって,当時の踊りを再現できるようになった.



1990年にバレエ・リュスともゆかりのあるパリのオペラ座バレエがディアギレフのバレエ団のレパートリーの中から,ペトルーシュカ,薔薇の精,牧神の午後,結婚を再演したレーザーディスクをオークションで見つけて購入したのだが,残念昨日の講義には間に合わなかった.

ただ,幸いなことに図書館にレーザーディスクのプレーヤーがあることがわかり,これまた幸いなことに一時借り出すことができたので,早速ダビングをしているところ.
来週の頭にでも牧神の午後を見せることは可能だが,ジョルジュ・ドンの踊るボレロでくすくす笑っていた学生がどういった反応を見せるのか,正直心もとないところでもある.

それにしても,さして長い活動をしたともいえないプライベートのバレエ団が,20世紀音楽・美術・バレエにこれほどの影響をおよぼしたことは,あらためて驚嘆すべきことだと感じ入った.

2007年11月6日火曜日

赤いポルシェとかけて,山口百恵ととく.

その心は…

やってられないわ.



今日の会議はしょうもないことで時間をとった.
もう,ここはあかんな.
学ぶものがネガティヴな意味でしかない.

風邪が抜け切っていないけど,ストレス発散のためにバドミントンしたら疲れたなぁ.
今晩はぐっすり寝て,懸案の就職祝いをやったらなあかん.

2007年11月5日月曜日

風邪か?

う~,のどが痛くなってきた.

火曜の講義のレジュメはなんとか終了.
あれも聴かせたい,これも見せたいで,時間がいくらあっても足りんわな.

眠い.

ローエングリン

BSで放映中.

ケント・ナガノ指揮でワーグナーのローエングリン.
ベルリン歌劇場での公演だから,旧西側のオペラ劇場だ.
ここでは,11年前の年の暮れにマイスタージンガーを見たことがある.
劇場までマイナス13度のなか,雪道を踏みしめながら行ったのが思い出だなぁ.

ローエングリン自体は,旧東側のドイッチェ・オーパーで見た.
たまたまボックス席で見たのだが,目の前にゲイ・カップルが座っていて,オペラの最中にお互いうっとりと手を取り合っていた姿が,仲睦まじかった.
これも強烈な思い出だなぁ.

てことで,最後まで見ると午前4時30分終了らしい.
どうしよう,講義の準備しながら見てしまおうか…

2007年11月4日日曜日

夕刊

なんで今日はこんのやろと思ってたら,世の中は祝日だったらしい.
11月3日って文化の日という名前なのだが,本当は現行憲法が衆議院を通過して可決した日でもある.
5月3日は施行された日なので,本来なら憲法記念日は今日でもおかしくなかったわけだ.

文化の日になったのは,憲法が平和と文化を基調としているからといわれている.
いずれにせよ,敗戦で焦土と化したかつての神国は,ゼロからの再建を文化国家として進んでいくことを誓った事実がある.

さて,日本はその後文化国家として再建されたのだろうか.
確かに東京に行けばすばらしい作品を収蔵した美術館や,ニューヨークでもやらないような現代音楽のコンサートがあったりする.
でも,文化を既成品の鑑賞として理解するのは,ちと解釈として狭すぎるのではないか.

文化人という言葉も死滅しつつある今日,つらつらとそんなことを考えたのである.

2007年11月3日土曜日

トリップ状態

1,2,4限と講義をこなし,たった今書き物を一本仕上げた.
猛烈に眠い.
iPodにBOSEのノイズキャンセリング・ヘッドフォンをかけて,ストラヴィンスキーの火の鳥を10回以上リピートしたやろな.

シャワー浴びて寝よ.
明日も早起きして,最終チェックをせなあかん.

2007年11月2日金曜日

岩手の剛腕

もひとつ岩手ネタ.

岩手といえば小沢.
福田首相との党首会談での連立協議は不調に終わりそうだが,期限の切れた「対テロ特措法」については自衛隊の海外派兵を可能とする恒久法の検討を引き換えに合意する用意があるとの報道だ.

仮に国連のお墨付きがあろうと,そりゃちょいと無理ってもんだろう.
すでに解釈改憲も論理的に破綻しつつあるこの段階では,自衛隊の海外派兵を可能とする恒久法の意味するところは,憲法の空洞化でしかない.

ちとひどいなぁ.

2007年11月1日木曜日

俺の脚

岩手で田園生活をエンジョイしている似非関西人に送ろうとしたところ拒絶されたのでこっちにアップしておこう.



ざまあみやがれってんでぇ,べらんめぇ.

気がつけば~

もう11月.
時の過ぎるのは早いねぇ.
寝たと思ったら,もう朝だよ.

失態

今日は私信をMLに誤送してしまう失態をしでかした.
後程,編集の方からお叱りを受け電話口で平謝りした.
新しい講義や持ち回りの準備があって,どうも余力がなくなっているのだ.

とはいえ,神経だけは図太くなってきたのか,案外のほほん.
やっと金曜日の持ち回りの講義(臓器移植法の話)の準備が終わった.
ここにいると,自分のアイデンティティーが瓦解してくるなぁ.

さ,これからがんばって作業しよ.

てアップしてからメールを見たら,MLでお叱りのメールまで届いていた.
いやな奴もいるもんだ.