2009年2月28日土曜日

FA43 Ltd.のこと

先日東京に出かけたついでに立ち寄ったペンタックス・フォーラム.
目的はFA43 Ltd.レンズを見てもらうことだった.

このレンズ,購入して早々気泡に見えるゴミの混入があり,掃除に出してもらったものだ.
戻ってきてからフィルム一本撮り終えて,デジカメでも特に問題はなかったので大丈夫と安心していたのだが,ある日ふとヘアライン状の傷がうっすらと見えることに気がついた.

レンズの傷か汚れかイマイチ判然とせず,掃除してみて傷だったらどっちみち修理に出すことになるので,自分で下手に掃除するよりも最初からフォーラムに持ち込むことを決意した.

さて,診断の結果はやはり傷だとのことで,前玉をそっくり交換することと相成った.
先ほど戻ってきたレンズを確認したのだが,今度はさすがに大丈夫,かな.

送信者 日々是好日その2


ちなみに交換した前玉もいただけるとのことで,同封されていた.

送信者 日々是好日その2


「合格品です」という走り書きが,技術的な問題と素人の細かい気持ちとの差を示しているように感じた.
技術者としては,実写にも影響がないレベルの傷なので問題なしということなのだろう.

しかし,これだけの小さなレンズをいろいろ組み合わせて,いろいろな描写を生み出していくのだから,レンズを設計する作業というのも面白いのだろうな.
スピノザのようにレンズ磨きして,宇宙をそこに感じ取るのもいいのかもしれない.

送信者 日々是好日その2

2009年2月27日金曜日

最近見た映画

ポロック
2000年アメリカ

監督:エド・ハリス
主演:エド・ハリス,マーシャ・ゲイ・ハーデン他

アメリカを代表するモダン・アーティストであるジャクソン・ポロックの伝記的映画.
ジャクソン・ポロックの作品は,加藤さんの講義でたびたび耳にしたり加藤さんの書いた文章を読んだ後に実際に接した.

ポロックは,ドリッピングの技法を確立し,アメリカ初の世界的モダンアーティストとして評価されながら,交通事故で若くしてなくなっている.
映画は,その生涯を支えた妻/画家,家族や知り合いの芸術家,美術批評家とのかかわりから,ポロックの作品が生まれ,評価され,落ち目になっていく過程をたどっている.

加藤さんの講義では,抽象表現主義(abstract expressionism)の代表的芸術家としてたびたび言及されていた.
また,その文章では,ポロックのドリッピングの技法が解剖学的な制約を免れることができず,したがって晩年に行き詰まったのはある意味で自然であり,彼の交通事故は事故であるとともに自殺に等しいと述べていた.

映画では,ポロックの事故はあくまでもアル中のポロックによる飲酒運転が原因として描かれてはいるが,理解の仕方によっては加藤説を裏書するものともとれる.

ヨーロッパの圧倒的影響の下にアメリカの芸術界はスタートした.
だが,そのヨーロッパに対して,独自の個性を持つ芸術家が生まれだしたのがポロックの生きた時代であり,絵画においてはまさしくポロックがその初めの人物として評価されたのだ.

音楽では,バーンスタインがいたことを映画を見ながら連想せずにはいられなかった.
ただ,絵画と音楽との違いは,画家は複製をしていては評価されないのに対して,音楽家の使命は再現にあるという大きな違いだ.

とはいえ,絵画と音楽という違いはあるにしても,ポロックもバーンスタインも型破りという点では一致する.
これもアメリカという土地で新たな芸術を生み出すうえで必然的な要素であったのだろう.

加藤さんがこの映画を見ていたら,どんな話をしたのか,そのことも脳裏に浮かべながら映画を見ていた.

2009年2月22日日曜日

加藤周一さんお別れ会に思ったこと

21日に有楽町の朝日ホールで加藤周一さんのお別れ会が催された.
当日は約1時間前に会場に到着,一般席に座ることができた.

祭壇に飾られた遺影はワインレッドのジャケットに黒のタートルを着た姿で,よく目にした服装のものだった.
会話か講演の途中で撮影したものなのか,今にも話し出さんばかりの表情でかつての雑談での一瞬を切り取ったような生気あふれる顔が印象に残った.

弔辞は大江健三郎,水村美苗,吉田秀和の各氏.
当初予定されていた鶴見俊輔氏による弔辞は体調不良のために司会が代読した.
また,垣花秀武氏やロナルド・ドーア氏など交流の深かった友人からの弔電も紹介された.

大江氏は自らが加藤さんの著作との交流を通じて,これからの活動の糧にしていきたいという主旨の弔事であり,水村氏は,通常の弔辞に潜む記憶の再操作,すなわち通常の弔辞が故人を善き人に仕立てていく行為であることを聴衆に意識させつつ,にもかかわらず加藤さんがそのような記憶の再操作を必要とせずに弔辞を述べることのできるまれにみる善き人であったことに触れていた.

とりわけ印象に残った弔辞は吉田秀和氏によるものだった.
客席と加藤さんの想いを共有すべく,弔辞であるにもかかわらずあえて遺影に背を向けて,聴衆に語りかけてくれた.

加藤さんの凝集された表現やアイロニーを吉田秀和氏はとりあげ,多様な現実から要点を抽出し,それを切り詰めた表現に結晶化していく点を加藤さんの人生と結びつけていた.
しかしそれだけでなく,加藤さんが細部に対する感受性や深い理解を備えていたことを指摘することも忘れなかった.

弔辞を締める言葉として,「友人として愛していた.とても悲しいです.」と言われたのだが,それはおそらく多くの人の心に深く染みただろう.
教養の背景,同じ時代を共有し,互いに信頼してきた者でないと伝えることのできない,心の底からの愛情と悲しみの入り混じった言葉だった.

ひとつ気づいたことは,吉田秀和氏や鶴見俊輔氏,それに垣花秀武氏や日高六郎氏など,同時代を生き,同じ空気を肌で感じていた方たちの加藤さんに対する評価に共通していた点である.
それは,軍国主義に対して徹底的に反対であり,その姿勢がぶれなかったことを強調していたことだった.

彼らは,生涯に多様な領域で活動を展開した加藤さんについて語るとき,まず軍国主義に対してとった姿勢を中心に据える.
それは,加藤さんの多様な活動の根っこに揺らぐことのない政治との距離のとり方,接し方があることをあらためて思い起こさせるものだった.
鶴見氏はそのような姿勢を「心棒(しんぼう)」という言葉で表現していたが(アイザイア・バーリンならば「人格の重心」と表現するだろう),戦後に生まれた世代は加藤さんの戦中の姿勢を勇気あるものとは思いつつも,その真の意義/困難さをどれだけ肌身で理解してきたのだろうか.

弔辞に耳を傾け,加藤さんとの会話を思い出しながらそのようなことを考えていた.

加藤さんからなにを継承し,発展させていくことができるのか.
かつて同じ趣旨の質問を直接加藤さんにうかがったことがある.
その時,自らが新たに提起した課題が誰かによって引き継がれ,深められていくことに喜びを感じることがある,と答えていた.

会場にはかつて学生時代にともに講義をとっていた人の姿もちらほら見え,久しぶりの再会となった.
こうした人との出会いも加藤さんが結び付けてくれた未来の可能性なのかもしれない.
あらためて感謝の念がわきあがってきた.

平凡社のブログにもお別れ会の様子が載っている.
今日の平凡社: 加藤周一さん お別れの会

東京での滞在二日目

泊まったホテルは目の前に都庁がそびえていた.

送信者 日々是好日その2


庁舎の間からは朝方富士山をのぞむことができた.

送信者 日々是好日その2


久々に見た富士山.
それにしても都庁は威圧的で不用意にデカイ.
丹下晩年の汚点だろう.

送信者 日々是好日その2


新宿で初期に属する高層ビル.
このビルは小学生の頃に空想していた未来都市の具体的なモデルだった.
懐かしい.

お別れ会の後は銀座で大学時代の後輩と数年振りに飲んだ.
政治部の記者になっていて,いろいろと話を聞くことができ楽しかった.

送信者 日々是好日その2


銀座はいろいろなカメラを抱えた人が目についた.
面白い被写体にめぐりあえることは確かだ.

その後江戸前寿司を食べて羽田へ移動,福岡に戻った.

送信者 日々是好日その2


今回のマイおみやげはベルンのミルフィーユ.

送信者 日々是好日その2


それにウェストのドライケーキ.

送信者 日々是好日その2


銀座パウリスタで買った珈琲をいれて食べてみた.

送信者 日々是好日その2


おいしかったな.
また明日珈琲と一緒に食べよう.

東京に行く

20日から東京へ.

送信者 日々是好日その2


目的は21日に予定されていた加藤周一さんのお別れ会.

20日は昼過ぎに到着後国会図書館で夕方まで資料を漁る.
その後新宿へ移動,宿泊予定のホテルにチェック・インの後,ペンタックス・フォーラムへ.
フォーラムではジャカルタ以来久々で会う知人と合流したのだが,他にもFA43 Ltd.の修理を依頼した.

以前修理から戻ってしばらくしてから気がついたのだが,このレンズ前玉に極薄い傷があり,汚れなのか傷なのか判断がつかず持ち込んでみた.
結果は傷ということで,前玉を交換することとなった.

フォーラムでは当日発売開始となったDA☆55mmがおいてあり,試しに数枚撮ってみた.
確かに開放でのピント合わせが難しいけれどもきれいに撮れた写真は大変魅力的だった.

夜は知人と飯を食い,久しぶりにくだらない話を延々と展開して,心が清められた.

2009年2月18日水曜日

京都へ行った

研究会のため久々に京都へ.
ついでに久々に哲学の道を歩く.

送信者 日々是好日その2


たくさん撮ってきたので,残りは後日にでも.

天候に恵まれて楽しかった.
また京都に住みたいなぁ.

2009年2月14日土曜日

朋遠方より来る

関西に住む友人から突如メールがあり,香椎で会うことになった.
馴染みの焼鳥屋に連れて行き,しばらくぶりにあれやらこれやら話をしたので楽しかった.

駅まで見送った後,近くのラーメン屋に立ち寄る.

送信者 日々是好日その2


福岡に越してきて比較的はやく見つけたラーメン屋なのだが,いつも食べそびれていた.

送信者 日々是好日その2


こっちのラーメンの例に漏れず,とんこつスープなのだが,割とあっさりとした味でおいしかった.
この店の売りは自家製の麺らしく,食べている間にも店の人が麺の仕込みをしていた.

送信者 日々是好日その2


明日は,というかもう今日なのだが,京都に行く予定.
早く寝なければと思いつつ,メモリーカードを探して遅くなってしまった.

2009年2月12日木曜日

中東和平

イスラエルの総選挙は事前の予想通り右翼の躍進.
かつては労働党の党首として首相を務め,中東和平の推進に一定の功績のあったペレスが右翼の連立政権を要請することになるとは,皮肉なことだ.
もっとも,ペレスにしても自らの政治的影響力の維持が先立って,かつての功績などもはやなきに等しいのだが.

それにしても労働党の凋落振りははなはだしい.
もともとリクードから分離したカディマが中道政党だなんて,イスラエル社会全体が右シフトを確実に進めている証しだろう.
国際社会のパリアとして,やはり歴史は繰り返すのだろうか.

初黄砂

昼過ぎに起きたら,どうも窓の外の光景がかすんで見えた.
もしかしてと思ったら,やっぱり今年初の黄砂が飛来したらしい.
寝ている間に雨が降ったらしく,その後黄砂の煙たい空模様に変化したとのことだった.

DA40 Ltd.の試し撮りも兼ねつつ今日の空を撮ってみた.

送信者 日々是好日その2


夜の香椎浜も長時間露光で久々に撮影.

送信者 日々是好日その2


F9.5まで絞って,シャッタースピードを30秒にして撮影.
もう少しカリッと仕上がるかと思ったのだが,これはレンズのせいというよりも天候のせいかな.

2009年2月11日水曜日

探し物がみつかる

フォクトレンダーのカラーへリアー75ミリ.
かつてコシナから多くのマウントとともに発売されていて,ジャカルタ滞在時に欲しくなり,帰国してから探してみたら想像していたよりも見つからなくてしばらくあきらめとともに忘れてもいた.

昨年暮れ頃にいろいろ70〜100ミリ程度の望遠を漁っていた時にあらためて欲しくなり,知り合いに見つけたら教えてもらうようお願いしたり,中古の店を探したり,オークションでアラート登録したりと網を張っていた.

オークションはかつて出品された時,あっさりと競り負けて退散したこともあり期待していなかったのだが,なんと先日仕事の合間にふと見たらM42マウントで出品されていたものを発見.
アラートには「ヘリアー」で登録していたのになにゆえ通知がなかったのだろうと思ったら,出品商品の説明は「ヘリア」でした.
「ー」がないだけで引っかかってくれないなんて,なんて使い勝手の悪いアラート機能なんだ.
おかげで誰も気がつかなかったのかもしれない.

ちなみに毎回「ヘリアー」で送られてくるのはなぜか映画ポーキーズの中古ビデオばかりだった.

で,肝心のヘリアー.
こんな感じです.

送信者 日々是好日その2


ピントリングも比較的きれいな状態.

送信者 日々是好日その2


フードもついていてよかった.
肝心の描写なのだが,実はM42アダプターがレンズ共々修理に出ていて,デジカメでひとまず確認ができない状態だ.
レンズに強く締め付けたためか,アダプターがとれなくなってしまったのだ.

ベッサフレックスにでも着けて試そうか思案中.
今週末は京都に出かけるので,いい機会と言えばいい機会なのだが,デジカメにするかマニュアルにするか・・・
いずれにせよ,早く使ってあげねば.

送信者 日々是好日その2

2009年2月10日火曜日

マクロ・レンズのこと

はじめてのマクロレンズを先日4千円程度で落札.
マクロっぽいレンズは持っているが,マクロレンズそのものは今回初めて.
相場よりかなり安く入手できた.

送信者 日々是好日その2


ペンタックスのSMC Pentax-M Macro 50mm F4.
開放値は現在の50ミリマクロと比べても暗いのだが,デジカメに装着したらボディ側で設定を変えることができるし,ちょうど75ミリ程度の中望遠で使い勝手がいい.

さっそく遊んでみる.

送信者 日々是好日その2


ちょうど届いたCDのジャケットを写してみた.

送信者 日々是好日その2


通常の標準レンズとしても割りとカチッとした描写をしてくれていた.

送信者 日々是好日その2


マクロレンズでいろいろ遊ぶ人がいるのわかるような気がするなぁ.
タムロンの90ミリかペンタックスのFA100マクロか,そのうち欲しいなぁ.
タムロンはお手軽価格で望遠レンズとしてもなかなかの性能らしいし・・・

2009年2月9日月曜日

首相の発言,もしくは支離滅裂ということの実例

朝日新聞の記事をネットで見ていたら面白い紹介があったのでそっくり引いてみる.
以下,記事全文.

民営化答弁「何の修正です?何の修正です?」9日の首相

2009年2月9日20時1分
 【世論調査】

 ——一部の報道機関の世論調査で、内閣支持率が10%台になり、低下傾向に歯止めがかからない。総理はこの結果をどう受け止めるか。また、歯止めがかからない原因をどう考えるか。

 「あの、世論調査というものの結果につきましては、そら真摯(しんし)に受け止める。いつも、世論調査が出るたんびにお答えしている通りです。そのへんの内容については、ま、政策といっても、まだ政策が実行に移されていません。高速道路千円とか、いろいろな話を、定額給付金含めて、いずれも民主党の反対でいま実行に移されていませんから、実行に移されていない段階なんで、『政策が』といっても、なかなか理解されないところだと思いますが、これをきちんと景気対策、国民の最大の関心事は、私は景気対策だと、私確信してますんで、その一点に絞って、今後とも進めていきたいと思っています」

 【郵政民営化発言】

 ——郵政民営化をめぐる総理の予算委員会での答弁について。総理は先週は「民営化に反対だった」と答弁して、きょうは「民営化に賛成した」と答弁した。総理はなぜ、答弁を修正したのか。

 「修正ではありません。このいたる経緯はいろいろありました。最初からその通り、正直に申し上げております。経緯はいろいろありました。しかし、最終的にこれは決定をされ、閣議で決定をされて、閣議に賛成をしたと。それだけ、それだけであって、従って、郵政民営化というものを後退させる気はありません。郵政民営化の中でどうしていくかと、いう前提で話されないといかがなものかと思います」

 ——修正ではないということだが……。

 「修正。何の修正です? 何の修正です?」

 ——答弁。先週と今週の答弁の違いについて。

 「何回も言います。重ねて言うようで恐縮ですが、私は議論の過程ではいろいろありました。しかし、最終的に決まった、いうことに関して、私は民営化に賛成をしました。全然変わってません。民営、民営化しました。従って、それを一歩も後退させる気持ちはありません。それは私の答えとして、経緯は反対でも賛成でも変更でもないと思いますが」

 ——そもそもの話だが、最初反対だったということだが、反対だったのは民営化そのものだけが反対だったのか、民営化さらには4分社化にも反対だったのか。その経緯を。

 「経緯はいろいろありますんで、その中は実にいろいろな騒ぎが、話がありました。2分社化もありましたし、3分社化も4分社化も、ものすごくいろいろ意見がありましたんで、その内容を全部説明するというのを、ぶら下がりでやるというようなつもりはありません」

 ——そうした答弁について、野党からではなくて、与党内からも批判が出ているが、そうした声にどう応えるか。

 「いまお答えしたとおりです」

 【教育再生懇談会】

 ——きょう、教育再生懇談会で、総理は新たなテーマを示したが、今後、教育において、麻生内閣のカラーを出していくうえで、どのような議論を期待しているか。

 「きょう、あそこで教育再生懇の皆さんの前でも、あの、はっきり申し上げましたが、国際的に通用する人材の育成。そして、安心できる教育、いわゆる公立学校含めて。そういったところを、きちんとするということと、スポーツというものを、もう少し重要視する。こういったものを考えていくようにという話をしました」

標準レンズでの撮り比べ

ペンタックスの標準50ミリレンズを3本撮り比べてみた.
使用したボディはK10Dで,三脚固定.

絞りを開放にして,ピントは最短距離の45センチ,シャッタースピードを1/350秒に固定した.
被写体を実家から送ってもらった赤ベコにして,ヤマギワ照明のバイオライトで照らしている.

はじめはM42マウントからKマウント移行直後にマウント部のみ交換したSMC Pentax 1.4/50.

送信者 日々是好日その2


次はオートフォーカスに移行直前のモデルとなるSMC Pentax-A 1.4/50.

送信者 日々是好日その2


最後に現行モデルとなるFA50.

送信者 日々是好日その2


見比べてみるといくつか気がつく点がある.

まず開放での明るさ.
A→FA→SMCの順で暗くなっていく.
ボケ具合は,FA→A→SMCの順でおとなしくなる.

不思議なのは,三本ともに最短焦点距離が45センチで同じはずなのに,ピントのずれがみられることだ.
この点は,とりわけFA50に顕著である.
レンズ交換時やピント合わせなどで細かなズレが本体側で生じたとしても,ややズレ幅が大きいように感じられる.
次回はレンズ交換の際にカメラを三脚から外してみよう.

色のりは開放での明るさと比例するかな.

総合的に見るとA1.4/50がバランスのとれたレンズとなるだろうか.
FA50はボケ具合がやや過剰なのかも.
開放値の大きいレンズといえども派手にボケればいいわけではないのだが,巷ではとにかくボケろという雰囲気が蔓延しているように思える.

今日見た映画

Lentera Merah
2006年

監督:Hanung Bramantyo
主演:Laudya Cynthian Bella,Dimas Beck他

インドネシア映画.
ジャカルタ滞在時に某ペロポル氏からの推薦で購入後,本日まで店晒し状態だったVCD.

字幕がなくてどうなることかと心配したが,大まかなストーリーはホラー映画なだけに「ほらー、心配ない」ということだった.

共産党シンパの学生がうんちゃらかんちゃらで幽霊になって現在の学生を殺していくのだが,突っ込みどころ満載で楽しかった.
それにしても,これは若者に対して共産党にかかわるとこんな幽霊になってしまうという暗黙のメッセージを送りたかったのだろうか.
くわばらくわばら.

2009年2月8日日曜日

一昨日と昨日見た映画

一昨日見た映画.

ヴィレッジ
原題:The Village
2004年

監督:M・ナイト・シャマラン
主演:ブライス・ダラス・ハワード,ホアキン・フェニックス,エイドリアン・ブロディ他

ストーリー省略.
これなら刑事ジョン・ブックのほうがよっぽど面白かった.

昨日見た映画.

ストーン・カウンシル
原題:LE CONCILE DE PIERRE
2005年

監督:ギョーム・ニクルー
主演:モニカ・ベルッチ,カトリーヌ・ドヌーヴ他

ストーリー省略.
しょうもないモンゴル呪術モノ.
カトリーヌ・ドヌーヴが遊体離脱して熊に変身するなんて・・・
がっかりした.

2009年2月7日土曜日

A50mm

標準レンズの50ミリは奥が深い.

送信者 日々是好日その2


FA50ミリのひとつ前のモデルとなるA50ミリF1.4.
AF対応のFAとの違いは,レンズの構成やレンズ自体の材質にはないのではないだろうか.

FA50開放での一枚.

送信者 日々是好日その2


A50開放での一枚.

送信者 日々是好日その2


とりあえずこの程度で写す限りはたいして違わない.
A50は,思ったよりも開放でのピントあわせがスムーズで,使いやすかった.
なにせA50の開放1.2はピント合わせが大変だ.

そのうち開放1.4の50ミリ標準レンズの撮り比べなんてやってみたいなぁ.

さて,そんなことより読書,読書.

2009年2月5日木曜日

DA40 Ltd.の筆下ろし

カナダの業者から購入したDA40 Ltd.
夜に天神で食事をする用事があり,FA50と迷った末に持ち出した.

開放値が2.8のため,ISOを高めに設定.
まずは自宅前を一枚.

送信者 日々是好日その2


おなじみの角度で画角を確認してみる.

送信者 日々是好日その2


訪れたレストランは某フレンチ.
昨年の11月にたまたま前を通りかかって以来,二度目になる.
ワインの品揃えが割りとあって,前回もグラスでいろいろ試してみた.

送信者 日々是好日その2


室内撮りなので,ISO1600目一杯と開放にしてレストランの中をパチパチ撮ってみた.

送信者 日々是好日その2


皿の縁の光が思ったよりも柔らかにでている.
今度はグラスに写る光の具合.

送信者 日々是好日その2


鏡に映ったワインボトル.

送信者 日々是好日その2


照明.

送信者 日々是好日その2


デザートのブリュレに赤いシャーベットがのっている.

送信者 日々是好日その2


生姜味のアイスクリーム.
アイスが反射する光の具合はいかがかなものか.

送信者 日々是好日その2


結局,夜の室内ばかりになってしまい,日中の撮影は後日ということで.
薄くて軽快なレンズだけれども,ねじ込み式のキャップをえっちらおっちら取り外すのがちと面倒くさい.
どっかに失くしてしまいそうなサイズだし.

2009年2月4日水曜日

うまいものを食べた話

昨年広島を出張で訪ねた折に購入したレトルトの牡蠣カレー.

送信者 日々是好日その2


食べるモンがなくなったので先日試食してみた.

送信者 日々是好日その2


牡蠣の味がかなりしていて,カレーなんだけど牡蠣くさいのが不思議な味だった.
しかし,500円以上もするレトルトカレーだったのだが,もう一度購入したいかと問われればさほど魅力的とはいいがたい商品かもしれない.

で,やっぱ家で食べる料理だよな,ということでハンバーグ.

送信者 日々是好日その2


隠し味の生姜がひそかにきいていておいしかった.
デザートは近所のケーキ屋で新発売の黒糖ロールケーキ.

送信者 日々是好日その2


すべてFA35で撮影.
最近の常用レンズと化しつつある.

ところで,これらの写真をアップするために用いたPicasaなのだが,アップデートでバージョン3にかわった.
インターフェースがかわり,修正機能も少し拡張されたようだ.

マック版も早くアップデートしてほしい.
マック版Picasaだと撮影情報が反映されないのだ.

2009年2月3日火曜日

FA77 Ltd.のこと

とうとう値上がりしてしまったFAレンズ群だが,結局FA Ltd.シリーズは無事に揃えることができた.
それぞれ特色のある画角と描写でどれも気に入っている.

ただ,もう少し使い倒したい.

送信者 日々是好日その2


バリでの一枚.
どこかの地区で子供のバリ舞踊発表会に紛れ込んで写したものだ.

ポートレイトをもっと撮りたいのだが,あんまいい顔してないな,この辺りじゃ.

2009年2月2日月曜日

週末もおしまい

昨晩の夜更かしのため遅れるのではないかと心配していた会議も無事間に合い,二日間にわたっていろいろな話を聞くことができた.
帰宅途中に昨日同様ヨドバシに寄って,DNP CenturiaとKodak Ultracolorのフィルムを購入する.
どちらも生産中止で,店頭から姿を消す日もそう遠くないだろう.

KodakのUltracolorはISO100を購入してきたのだが,ISO400と値段が数円しか変わらず,パックでまとめ買いすると一本あたりの価格が逆転するほどだった.
Ektarという新しいフィルムが微粒子を売りにしているが,その前の段階に該当する製品だ.

UltracolorはISO100についていえば,すでに店頭から消えつつあるまさにその最中.
フィルム一本300円程度出さないと買えない世の中とは不思議な時代になったものよのぉ.

2009年2月1日日曜日

DNP Centuriaのこと

さっきブログに生産中止の噂云々と書き込んだ後に気になってDNP Centuriaのホームページを確認してみた.
ページにはフィルムの生産中止とあり,こちらの気がつかないうちにこっそり生産中止にされた気分でいっぱいだ.

これでは店頭在庫がなくなればおしまい.
明日また買い足しておこう.

それにしてもフジとコダックだけになってしまうと困るなぁ.
安価でそれなりの品質を備えたフィルムがなくなるなんて.

案外,市場からフィルムの消える日も想像より早く来るかもしれない.
もちろん完全になくなることはなく,限られた専門店の店頭かネットによる通販といった流通の形で残るのではあろうが.