2009年7月27日月曜日

大雨過ぎて・・・

朝方まで雨が断続的に降り続いていたが,昼過ぎにはおさまった.
一時は雲の切れ間から青い空をのぞくこともできたが,だいたいはどんよりとした雲が立ち込めた一日だった.

送信者 GR Digital


曇りのときの雲の表情も嫌いではないのだが,いざ写してみると陰影に富んだ表情を再現するのが難しい.

送信者 GR Digital


面白い撮り方がないものか,試してみよう.

脈絡もなく,祝,宮里藍.

2009年7月26日日曜日

最近見た映画

Volver(帰郷)

監督:ペドロ・アルモドバル
主演:ペネロペ・クルス他

2006年スペイン

一昨日,レンタルで借りたDVDを視聴.
アルモドバルとペネロペの組み合わせ,さらには彼女が母親役を演じるということでも評判となった作品.
母と娘の隠された過去が,作品を貫く軸となっていて,この母娘の抱える秘密は,ペネロペとその母,さらにペネロペとその娘との間に繰り返されていく.

この映画を見た翌日には,ちょうどテレビでアルモドバルの「バッド・エデュケーション」が放映されていて,連夜のアルモドバルとなった.

高校生か大学入学直後の時に初めて見た彼の作品,「アタメ」や「マタドール」から比べると,映画の舞台が作品に占める比重が高くなっていたり,感情表現が細やかで,わかりやすくなったようにも思える.

スペイン語もすっかり忘れてしまったが,またやり直したくなった.

タワーにて

大雨が心配だったが,天神まで出かけてきた.

中古のLマウントのリアキャップを探しに行ったのだが,在庫無し.
代わりにトプコンの純正リアキャップが2点あり,購入.

久々にタワーレコードに寄った.
Altusレーベルがセールになっていたため,チェリビダッケが1986年に来日した時のブルックナー5番ライヴ盤,テンシュテットの1984年来日時の未完成とブルックナーの4番のライヴ盤,それにゼルキンのBBC盤でディアベッリ変奏曲のライブ盤,Sahib Shihabの復刻盤の計4枚を購入.

帰宅して早速聴いたのは,ゼルキンの演奏.
演奏中に息を詰める相変わらずの様子や,ペダルをドタバタ踏み込む音が収録されていて,ゼルキンらしさをあらためて確認した.

ゼルキンのディアベッリはスタジオ録音盤とFMで学生の頃に放送された日比谷公会堂での演奏のエアチェックの2種類をこれまで聞いたことがある.
彼の演奏を聴くと,かつての独墺系ピアニストによるベートーヴェンの演奏は,割とゴツゴツした表現があたりまえだったことに気づかされる.

ケンプやバックハウスも,もちろん両者の演奏が一緒ということではないが,現代のベートーヴェンのピアノソナタ演奏に求められている表現からすると,やはりゼルキンを含め,彼らに通底する表現様式を感じてしまう.
おそらく,ブレンデルもこうした表現様式の延長に位置づけることができるのかもしれない.

さて,ゼルキンでは,彼のゴールドベルクを聴きたいのだが,音源は出ているのかなぁ.

2009年7月25日土曜日

ペンの迷い

といっても論文が進まないという話ではない.
書かないといけないのは確かなのだが.

ペンはペンでもオリンパスのペン.

デジカメのペンをどうしようか迷っているうちに,オリジナルのペンをまた使ってみる気分に.

送信者 PEN


Kodak Gold 100の12枚撮りをいれて持ち歩く.

修理に出して快調のPEN FT BLK.
レンズは1.4/40.
標準では1.2/42というこれより明るいレンズもあるが,個人的にはこのレンズが一番のお気に入り.

結論としては,しばらくこれで充分ということかも.

2009年7月20日月曜日

今日見た映画

ラブストーリー

監督:クァク・ジェヨン
主演:ソン・イェジン,チョ・スンウ他

2003年韓国

時空を超える奇跡の恋物語.
2時間強の映画だが,1968年と2003年を交錯させて,それなりに最後まで見させてくれる.

とはいえ,細かい点でリアリズムを欠くのが韓国映画らしいと言うべきか.
蛍のシーンで,メインの役者の吐く息が白いなんて,きっとロケは10月頃だったのだろう.

昨日今日と,韓国関係の映像で終わってしまった.
火曜の講義の準備をせねば.

2009年7月19日日曜日

発掘された朝鮮映画

九州大学大橋キャンパスで戦時期日本が朝鮮で製作したプロパガンダ映画の上映会とシンポジウムがあり,大橋キャンパスまで出かけてきた.
大橋自体二度目で,これまであまり縁のない土地ではある.

大橋キャンパスは,もともと九州芸術工科大学だったのが,九州大学と合併(併合)の結果,現在に至っている.

送信者 GR Digital


こじんまりとした,手頃感あるキャンパスだ.
噴水の水場では子どもが遊んでいた.

送信者 GR Digital


会場入口のキャンパスまでは,正門入って斜めに横切ると突き当たった.
少々遅れてしまい,上映前の講演がすでに始まっていた.

送信者 GR Digital


その後上映された作品は「兵隊さん」と題する1944年製作の映画だった.
映画は朝鮮各地,また各階級から入営した朝鮮人がどのような訓練を経て軍人となっていくかを描いた内容で,手取り足取り極めて懇切丁寧な上官に恵まれ,帝国軍人となることがいかに物心両面を満たすものかを描いている.

小磯が朝鮮総督の頃に朝鮮への徴兵制施行と参政権付与について道筋をつけたこともあり,映画は小磯総督からの手紙が各家庭の母親宛に送付される象徴的な場面からはじまる.

手紙を受け取る家庭は,ベートーヴェンのエロイカを聞くモダンな生活をしている平松と,農村で家の仕事を手伝う安元という二人の出自が対照的に描かれる.
この二人が,兵営で出会い,ともに訓練を重ねていくうちに友情を深め,立派な軍人へと成長する.
映画では,その過程で,互いの家族との絆や慰問の様子が挿入されている.

伝統的な農村を出自とする設定の安元は,この映画の重要な役割を担わされている.
病篤い父親を見舞うために上官が彼に一時帰郷を促すが,安元は当初その申し出を軍人の心構えに反するものとして拒絶する.
重ねての上官の説得にしたがい最終的に帰郷した彼に,父は見舞いにきたことを表向き叱責する.

安元は,見舞いが目的の帰郷ではなく,徴兵検査を控えた村の若者とその親に対して兵営での暮らしぶりがいかに物心両面で行き届いたものかを説明することが真の目的である,と急遽名目を変える.

プロパガンダ映画のなかで,役者がさらにその目的を説明する箇所は,映画の構造が入れ子になっていることを示しているとともに,間接的にではあるが,伝統的な農村での徴兵に対する潜在的な不信感,あるいは抵抗感の存在を示唆している,とも解釈できる.

さらに,安元は,同期の平松と順調に進級を重ねるが,最後の場面で野戦に投入される平松から分かれ,兵営に残ることとなる.
平松は,同期から取り残される焦りにかられる安元に対し,これから兵営に入ってくる人員を弟のように扱い,一人前の軍人に育てる使命が彼にあることを意識させ,出征していく.

映画はこれで終わるのだが,平松とその妹の友人である女性との交流や慰問団の様子なども描かれ,単調になりがちな物語に起伏を与えようとする意図が見える.

上映後のシンポジウムでは,時間の制約もあり十分な指摘がなされなかったようにも思う.
会場からの質問も,面白い,つまらない,といったレベルでの感想がほとんどで,せっかくの映画を読み解く姿勢が見られなかったのは,植民地支配をどのように受け止めるのか,映像の挙と実をどう理解するか,政治的文脈への配慮の欠如などなど,多くの問題点をかえって浮き彫りにしたように思う.

いずれにせよ,貴重な機会でもあり,暑い中出かけた甲斐は十分あった.

帰りは李で餃子を堪能し,久々に充実した一日だった.

2009年7月17日金曜日

鬼平犯科帳

久しぶりに鬼平の放映があった.
鬼平のテレビというと子どもの頃に毎週放映されていた萬屋錦之助の鬼平が印象に残っている.
子供心に鬼平の雰囲気が水戸黄門や遠山の金さんと違っていたことは、この時代劇を特別のものにしている.
なにより,萬屋錦之助の鬼平の盗賊を一喝する表情のおっかなかったことは今でも鮮明に覚えている.

時は過ぎて20年ほど前から中村吉右衛門の鬼平がはじまって,いつの間にか放映の間隔が季節ごとに変わってしまい,時々しか見れないのがちょっと残念.

吉右衛門の鬼平は情にあふれた鬼平で,錦之助の鬼気迫る雰囲気とは違うのだが,それはそれで毎回ほろりとしてしまう.
必殺にジャニーズが出るようになって,大人の時代劇がますます減っているように思われるなか,鬼平には変わらずいてほしい.
エンディングのジプシーキングスにのった映像もそのままで,吉右衛門もそのままで.

2009年7月16日木曜日

夕方から外出

早々に仕事を終えて天神に出かける.

送信者 GR Digital


天気予報は雨だったのに割りと晴れていた.
夕方の日差しも強い.

送信者 GR Digital


雨が恐いので持参カメラはGR Digitalだけにする.

送信者 GR Digital


筥崎宮通過.
黒川紀章設計福岡銀行本店脇を通って中心部へ.

送信者 GR Digital


一部改装中らしく,この建物も行く末は安泰とはいかないな,と思ってしまった.

フィルムの現像を出しにカメラのキタムラに行ったのだが,仕上がりを待つ間,2階の中古売り場を物色していたところ,掘り出し物が.

送信者 日々是好日


せめてもう少し安くなったらなぁ.
Lマウントの43ミリ.
FA43 Limited.の光学系をLマウントに仕上げたレンズ.
調べたところ,マップカメラなどでも同じ程度の価格らしいが,こちらは別売りのファインダーもまとめての価格だった.
う~ん,物欲が首をもたげてきそう.

帰りは久しぶりにイタリアンを食べに.
デル・ベッキオも味が変わったなぁ.

送信者 GR Digital


鶏レバー,アーリオオーリオ.

送信者 GR Digital


久しぶりにサンジョヴェーゼのワインを飲んで,おいしかった.

2009年7月15日水曜日

合体

いやいや,ロボットネタではなく,ビール業界です.

キリンとサントリーが経営統合を目指すという報道があった.

衆目の関心,第一の点は,統合後の社名.
キントリーか,サントリンか.

第二は,開発する製品名.
一番モルツか,プレミアム搾りか.

両者のおいしいところをかけあわせました,とかなんとか言っちゃって,かえってまずくなったり…

まぁ,実現にこぎつけるには,二つ三つと高いハードルがそびえているわな.

2009年7月13日月曜日

でかい玉

先日購入した中古レンズが届く.

送信者 GR Digital


Auto Yashinon 1.2/55.
今はなきヤシカが,かつてレンズをヤシノン銘柄で製造しており,その標準レンズとなる.

送信者 GR Digital


このレンズ,後玉がでかくて,K10Dではミラーに干渉して無限が出ない.
どの機種なら干渉しないか,いくつか試してみる必要がある.

送信者 GR Digital


最初に見た時,後玉の一部が欠けているので,てっきり不良品の個体かと勘違いしてしまったが,調べてみると,これでいいらしい.
ミラーの干渉を避けるためなのか,他に理由があるのか,現時点では不明である.
なんとなく,落ち着かない気分にさせる後玉だ.

送信者 GR Digital


絞りの連動ピンとの関係なのかもしれない.
それにしても,切断面が割とおおざっぱで,ここからレンズにひびが入ったり,脱落してしまうのではないか,と余計な心配をすれば不安がどんどんふくらんでくる.

また,このレンズはいわゆる富岡光学製のものだ.

送信者 GR Digital


かつてトミノン銘柄で自社製品を製造しつつ,他社にもレンズを供給していたが,ヤシカに吸収され,ツァイス銘でヤシカがレンズを製造していた時期には同銘柄のレンズを供給,そのヤシカが京セラに買収され,京セラがカメラ事業から撤退した後は,京セラ・オプティクスへとその系譜が続いている.

一部のレンズ・マニアの間では,富岡光学製のレンズに対する評価が高く,狂信的な信者を未だに輩出するほどと言われている.
しかし,この富岡光学製のレンズは,真贋を見分けるのがとても大変でもある.

自社銘柄や供給先のレンズに富岡名が刻まれているものは確実として,富岡名の刻印がないOEM製品も結構あるらしい.
そこで,マニアの間で様々な基準によって富岡製の真贋を見分けることがおこなわれている.

後に吸収されるヤシカのレンズ,ヤシノンについては,かなりの程度富岡製である可能性が高いレンズが多いとは思う.
しかし,他社供給分のOEM製品に関しては,レンズ構成や鏡筒のデザイン(一応客観的),あるいは特定の色の再現の度合い(やや主観的)などで判断していることが多い.

富岡名の刻印を基準にする人は,原理主義者と呼ばれ,2ちゃんではいろいろと言い合いがあるようだ.

なにぶん昔のことなので,OEM供給について製造元の富岡光学がきちんとしたリストを作成していたとも思えないし,真相は闇の中で,これからも明らかになることはないのだろう.
信ずるものは救われる,ということなのか.

さて,どちらにしたものか.

送信者 GR Digital

2009年7月12日日曜日

最近飯

送信者 日々是好日


バジル買いました.
松の実を買ったら,ジェノヴェーゼを作ろう.

送信者 日々是好日


この季節はゴーヤ.
あの苦みがたまらん.

炒めてもよし,揚げてもよし,生でもよし.

2009年7月11日土曜日

池澤夏樹講演会

先日丸善に出かけた時,たまたま目にした告知.

送信者 日々是好日


「池澤夏樹 加藤周一を語る」という企画.
主催の福岡ユネスコ協会が毎年開催するセミナーに,加藤さんは合計で13回参加していたとのことだ.
こちらが福岡に来た2004年の夏にも,石橋湛山をとりあげたセミナーの司会として参加していた.
2008年も招聘の計画があったようだが,体調のこともあり来福はかなわなかった.

講演会の様子.

送信者 日々是好日


初めて行く会場ということもあり,15分ほど遅れてしまった.

iPhoneのカメラ,ホンマにあかんなぁ.
早くDark Roomのバージョン・アップが待たれるところだ.

講演では感情に流されない議論を組み上げることの重要性について話をしたり,フランスの状況をもとに日本の現状について問題点を指摘していく内容だった.

一般の聴衆向けには,あの程度の密度でよかったのだろう.
講演終了後,質疑応答の時間に移ったところ高齢の方からの質問や感想が寄せられていた.

池澤夏樹には,2001年かその翌年に沖縄で会ったことがある.
その時は,カリブのオランダ領の島から戻ったばかりで,沖縄と同様の条件にある島嶼の自立といったことを考えていて,話題もその点に集約された.

それ以来,久しぶりに話を聞いたのだが,まともに社会問題を整理して話をできる作家の少ない日本では貴重な存在なことは明らかだろう.

送信者 日々是好日


黒のPEN FTを持ち出したのだが,あいにくの雨模様であまり写真を撮ることはできなかった.
デジカメのPENは,一度予約したけれど,思い直してキャンセル.
もうしばらく様子見で,K-7も含めてどうするか考えよう.

2009年7月6日月曜日

今年のウィンブルドン

男子のシングルスしか見なかったのだが,いくつか印象に残った点を.

準決勝のフェデラー対カロヴィッチ.
かつてのサンプラス対イワニセヴィッチを髣髴とさせた.

決勝は,ロディックがゲームに勝って試合に負けたというところだろう.
昨年の決勝でも感じたことだが,フェデラーの技術もやや衰えてきているのが目についた.
かつてならミスしないような凡ミスが時々出て,昨年も今年も勝ちを決めることができたポイントを落とすことが多かったように感じる.

とはいえ,試合をトータルでつかんで,勝負どころで決めていく強さは相変わらずすごい.

しかし,生涯グランドスラムの達成といい,今回の4大大会通産勝数の記録達成といい,ナダルの敗退や欠場あってとも言えなくないのが複雑.

ロディックは,本当にいいプレーをしていて,来年はフェデラー,ナダルの両雄に加わり,三つ巴でぜひ争ってもらいたい.

とにかく,今年の大会も終ったことだし,これで少しは寝不足解消になるかな.

2009年7月5日日曜日

もろもろのこと

1日の新聞にピナ・バウシュの訃報が載る.
フォーサイスとは異なる方向性でダンスの可能性を模索していた.
20世紀後半を代表する振り付け師として歴史に残るだろう.
一度しか舞台を生で見れず残念だ.

レンズが届く.
ロシア製のミール,20㎜,Kマウント.
フジノンの28㎜,M42マウント.
Kマウント,琢磨君の24㎜.

フジノンは前玉中央部にコーティング剥がれありで,失敗した.

花を買う.
名ばかり知っていたが実物は初めてだった「なでしこ」.

香椎宮で散歩.
久々に香椎宮で散策.
Bessaflex TMにPlanar 1.4/50をつけていった.
蚊が多くて,写真を撮っていると集中砲火を浴びることに.

2009年7月2日木曜日

到着

ローライのレンジファインダー用レンズ,ゾナー2.8/40が届く.
専用のフードも購入でき,一式揃った.

このレンズはL-M変換アダプターが付属していて,おかげでアダプターを買う必要がなくなった.
最近レンジファインダーを使っていないので,梅雨が明けたらがしがし試してみたい.