2009年10月31日土曜日

久々の東京国立博物館

東京出張の用事が済んだ後,いそいで向かったのは上野の国立博物館.
国立博物館はおそらく5年ぶりか.

途中,前川の東京文化会館を通り過ぎる.

送信者 Tomioka

コントラストの強い状況で試し撮り.

東京までがんばって持っていったAuto Revuenon 1.2/55(富岡光学銘).
天候に恵まれてよかった.

送信者 Tomioka

時間に余裕があれば,もっとゆっくりと撮影に費やしたかった.
せっかくなので,もう1枚,前川関係で.

送信者 Tomioka

世界遺産への登録はかなわなかったが,今さら世界遺産にこだわるのもコルビュジェの真価を下げるのでは!?

送信者 Tomioka

ダンテの神曲をモチーフとした煉獄の門.
そうこうしているうちに,肝心の国立博物館に割く時間が刻一刻と減っていく.

到着したら,閉館まで1時間しか残っていなかった…

送信者 Lithagon

これは,カメラサービス鹿児島で調整してもらったEnna München Lithagon 3.5/35.
55ミリだと全景が収まらないので,ここで出番.

九段会館と並ぶ帝冠洋式の代表作.
前川がこのコンペに公園全体の計画とともにモダンな建築案を提出したことは有名な話だ.
戦後,彼は代表作を上野に建てていくが,国立博物館をどう考えていたのだろうか.

国立博物館に出向いたのは,「皇室の名宝」と題する展覧会が開催中だからだ.
なかでも,目当ては若冲の「動植綵絵 (どうしょくさいえ)」.
この絵は学生時代に加藤さんの日本美術史講義でも何度か目にしていて,現物を見る機会を得たのは今回が初めてだった.

この絵については,長くなるので次回に.

2009年10月30日金曜日

カラーバランス

先日の東京出張のついでに撮影したフィルムがあがってきたので,先ほどまでがんばってスキャンした.
日曜日に受けたプリント講習では使わなかったカラーバランスの調整を試してみた.

まずはスキャナの自動露出設定で読込んだネガ.

送信者 Tomioka

これは上野の東京国立博物館内の法隆寺宝物館近くで撮影した.
同じ写真を緑を強くして,赤も若干強めに,コントラストを少しだけ強くしたもの.

送信者 Tomioka

実際に撮影した時間帯は閉館間際の5時近くで,光りの具合は1枚目のほうが実像に近い.
しかし,対象の色を見た印象としては2枚目が近くなっている.

撮影に使ったレンズは,先日届いたAuto Revuenon 1.2/55.
富岡光学銘のレンズで,試し撮りを兼ねてわざわざ東京まで持っていった.

上野の博物館を数年振りに訪ねたのも大切な理由があったからなのだが,それについてはあらためて書いてみたい.

2009年10月26日月曜日

カラープリント講習

桜坂にあるデザインスタジオ(エフ・ディ)で,初めてのカラープリント講習を受けてきた.
当初,白黒の現像を教えてもらうつもりで申し込んだのだが,案内をきちんと確かめてなく,実はカラープリントだった.

ネガからベタ焼きを作り,次にそこから数枚を選びプリントをしていく.
事前に露光や色合い(青・赤・黄)相互の関係を教えてもらい,仮に設けた基準値を参考に調整しながら焼いていった.

合間にはスタジオにあるカメラをいじったり,部屋にいるネコを被写体に撮影したりで,昼過ぎから始まった作業があっという間に夕方になっていた.

これは時間がいくらあっても足りない作業だ.
楽しかった.

レンズの違いやフィルムの違いがどのようにプリントに反映されるのか,機会があればまた焼いてみたい.

さて,明日から東京出張.
火曜日のバルケネンデ首相の名誉博士号授与式に出席するのが目的.
まだどんな格好でいくのか,決まってないのだが,こりゃ準備で徹夜か!?

送信者 Tomioka

2009年10月20日火曜日

ほんとのSL

こっちは本当のSL.

送信者 SL人吉

先月訪れた人吉にて,たまたまSL人吉号に乗る機会にめぐまれた.

送信者 SL人吉

いかにも機械でございます,というところが魅力的だ.
まるで昔のフィルム・カメラの持つ魅力と同じよう.

送信者 SL人吉

親子連れあり,鉄道ファンあり,おばちゃんの団体から外人まで,みんなそれぞれのやり方で道中を楽しんでいた.

SL人吉号の雄姿.

送信者 SL人吉

2009年10月19日月曜日

久々のSL

SLといっても蒸気機関車ではない.

Pentax SLを使って久々にフィルムを一本撮り終えた.
使用したレンズはMeyer-Optik Görlitz Domiplan 2.8/50.

送信者 Domiplan

開放値はそれほど大きくないけれども,その分不必要に光学系に負担をかけないこともあり,すばらしい空気感だ.

2009年10月18日日曜日

博多情緒

一昨日,偶然ネットで見つけたサイトが「博多情緒めぐり」というもので,ちょうどこの土曜日に博多の街で灯明ウォッチングというお祭りがあるらしく,早速出かけてきた.

この日は地元の香椎でも香椎川に沿って灯明をともす商店街の祭りがあり,個人的にはそっちの企画を応援したい気持ちもあるのだが,博多のイベントを優先させた.



送信者 GR Digital

最寄りのバス停で降りると豐国寺に飾付けを発見.
スタンプラリーをおこなっているようで,何カ所か回ってみることに.



送信者 GR Digital

駐車場の片隅に追いやられた稲荷さん.
むなしさが漂う.



送信者 GR Digital

これまであまり歩いたことのない地区だったので,ちょっとした発見に満ちていた.
洋食屋や中華料理店,さらには旅館や卵の直販所などなど.



送信者 GR Digital

こちらは昭和前期に創られたのではないかと推測する建築物.
道を挟んだ向いにも同じデザインの建物があった.

近くのホテルオークラを通り抜ける時に見つけた案内.



送信者 GR Digital

原口総務大臣が来ていたらしい.
結婚式も多かったが,ちょっとびっくりしたのがデカデカとホテルの表&裏玄関に掲げられていた看板.



送信者 GR Digital

教授就任の祝賀会.
すごい世界だなぁ.

オークラの裏にある商業施設との間は小さなスペースがあるので,灯明も道路に面した町中よりはまとめて設置できる分,ちょっと見応えがあった.



送信者 GR Digital

最後は櫛田さんに向かう.



送信者 GR Digital

なにかの図案を表しているようなのだが,なんだろう.
二階から見てみる.



送信者 GR Digital

やっぱりなんだろう.


送信者 GR Digital

この後,川端通商店街のとんかつ屋「とん喜」で晩飯.
36年トンカツ一筋の店が,地元の焼き鳥チェーン店とライセンス契約をしたようで,正確には焼鳥屋のメニューにとんかつもある,といったところ.
結論から言えば,元祖店主の揚げたとんかつを食べたいものだ.

今晩はMZ-3にFA35の体制で撮影に挑んだが,あと10枚以上フィルムが残っているので,次になにを撮ろうか悩むところだ.

2009年10月15日木曜日

放生会

福岡に来て6年になるのに,まだきちんと見ていない祭りがたくさんある.
櫛田神社の祇園山傘もそうだし,箱崎宮の放生会もそうだった.

今年はたまたま9月の13日に天神方面に出かけていて,これまたたまたま帰宅途中に気がついたため,3号線の下道経由のバスに乗り訪ねることにした.

目を引いたのは,参道両脇にずらっとならんだ屋台・屋台・屋台.


送信者 放生会


定番の屋台以外にいくつか目を引いたものがあった.


送信者 放生会


これはケバブの屋台.
店の人はトルコ出身らしい.

早速食べてみたが,オランダやウィーンで食べなれたケバブに比べると,コクがなく,あっさりとしてどうも感心しない.
やっぱりラム肉じゃないとだめだ.


送信者 放生会


他にはこの中国帰国者,いわゆる残留孤児とその肉親たちの出していた屋台.
ここは抜群にうまくて,中国の食文化は偉大だ,とあらためて思い知らされた.


送信者 放生会


近所の城浜団地エリアにはたくさんの残留孤児が住んでいる.
日本社会に定着するのは大変だろうけど,こうしたことから一歩ずつ前進できたら,と願う.

放生会は,なぜかおはじきとぽっぺんが有名で,祭りの当日発売に合わせてこれらを買い求める人が行列を作るらしい.


送信者 放生会


他にも,神社の社殿を進むと,各界の著名人によるぼんぼりが飾ってある.


送信者 放生会


放生会の起源は,隼人征伐とその供養にあるらしく,そもそもは宇佐八幡と鹿児島神宮とがゆかりのあるお宮さんだったと聞いたことがある.
それがなんで箱崎宮のお祭りになったのか,調べれば分かるのだろうけど,そこまで調べる余力がない.

しかし,このお祭りにはどうも仏教の影響がどこかで入り込んでいるのではないだろうか.
放生会なんて名前からして,神社からは出てこない発想のように思えるし.

殺生に対する世界観が強く教義と結びついた宗教じゃないと,お祭りにまではならないのではないか.


送信者 放生会


亀すくい.

MZ-3にFA43 Limited使用.
DNP Centuria 400で,手持ち撮影でこれだけ撮れれば満足.

2009年10月12日月曜日

居心地の悪い世界

銀座中央通.

送信者 銀座

世界の歯車が,ひとつづつ噛み合わせがずれてきているように思えてしまう.

2009年10月11日日曜日

建築探訪

送信者 上野

上野の東京文化会館.
前川國男による設計.

お向かいには,コルビュジェ設計,弟子の前川が板倉準三とともに施工した国立西洋美術館.
コルビュジェの他の建築物とともに世界遺産への一括登録を目指していたが,今年は見送りとなっている.

上野には他にも都立美術館があり,これも前川の手になるもの.
上野の国立博物館は前川がコンペに参加したことがあり,上野は彼にとり因縁の深い地だ.

10数年振りに訪ねたのが目白の東京カテドラル.
丹下健三の傑作であり,彼の遺骸が眠る地でもある.

送信者 東京カテドラル

ファサード上部.

送信者 東京カテドラル

垂直の線と,表面のなだらかな曲線処理が材質とあわさって不思議な視覚的効果をもたらす.

送信者 東京カテドラル

ファサード正面.

送信者 東京カテドラル

端正な表情を見せるファサード部だが,視点を変えると一転して変化に富んだ線が現れる.

送信者 東京カテドラル

この時は東京カテドラルが目的ではなく,近くの永青文庫を訪ねるのが目的だった.
旧細川邸を財団法人化して公開している.

送信者 東京カテドラル

近くには講談社の野間記念館があったりと,都心にありながら時間がゆったりと過ぎる場所だ.
東京カテドラルはご近所から見るとこのように見える.

送信者 東京カテドラル

2009年10月10日土曜日

この夏を振り返る

台風が過ぎて,今年も夏がやっと終わった.
国外には行けず,フラストレーションのたまる最近の状況だが,国内で少しだけ足を伸ばした箇所がある.

送信者 三春

大学1年生以来なので,21年振りの三春.
記憶にあった風景と随分違ってしまい,がっかりした.

送信者 三春

昔はこのような古い民家が軒を連ねていたのだが,今やこの一軒だけのようだ.

来年の干支をにらんで,もう虎の人形が作られていた.

送信者 三春

三春駒の将来はどうなってしまうのかなぁ.

2009年10月9日金曜日

カバ子

台風が過ぎてめっきり涼しくなってきた.
夏以降,はじめて長袖で出勤.

送信者 Tomioka

夏の終わりに一杯飲みにでも行きたいなぁ.

2009年10月8日木曜日

富岡銘レンズについて

銘玉と呼ばれる富岡光学製レンズをこの夏に使ってみた.
オート・チノン1.4/55で富岡の刻印があるタイプだ.
カメラサービス鹿児島でいつものごとく清掃と調整をお願いした.

富岡光学のレンズはOEM供給が多かったせいか,刻印のないレンズも富岡製として取引されることが多い.
実際に,刻印がなくても富岡光学製のレンズがあるようなので,判別が厄介なことは前にも書いた記憶がある.

送信者 Tomioka


色彩のグラデーションを夕焼け空でチェック.
こちらは大宰府を訪ねたときの1枚.

送信者 Tomioka


開放付近での1枚.

送信者 Tomioka


信者が出るレンズなのだが,さて,衆目をうならせるような描写で写っているのか.
撮影者の腕の問題を差し引いてもよくわからないのが正直なところ.

他の富岡製レンズもこれから使ってアップしていく予定.

2009年10月5日月曜日

フジカミニ・ギャラリー

衝動買いしたフジカミニの試し撮りが終わった.
露出計が不安定なので,大丈夫かなぁと思っていたが,結果はまあまあだった.


送信者 Fujica Mini


市役所前広場で開催されていた佐賀県フェス.
この日はパレスティナ映画を見に行く途中で遭遇した.


送信者 Fujica Mini


発色がちときつめかな.


送信者 Fujica Mini


シャッタースピードは固定で125分の1秒らしい.

近所で見つけたクロネコ.

送信者 Fujica Mini



この写真を見たらピンぼけなので,フジフィルムのサービスセンターに最短焦点距離を問い合わせるメールを送ったところ,1.5メートルとの返答を受け取った.
実感ではもうちょっと距離を取らないとピントが合わないように思うけどな.


送信者 Fujica Mini


このカメラにはこういう被写体が似合うような気がする.
カメラ本体はおしゃれなのだけど...


送信者 Fujica Mini


絞りの調節が難しいカメラ.
トイカメラ代わりとして使うのがいいかも.