昨日は博多座で文楽を見た.
メインとなる演目は仮名手本忠臣蔵の九段目,山科閑居の段.
住大夫師匠の語りにツレ弾きは錦糸さん.
当年83歳となる住大夫師匠,目利きが聴けばさすがに衰えが出てきているのは正直なところだが,まだまだ格下の大夫と比べても芸の風格は比べ物にならない.
年末に十九大夫の不祥事が発覚したこともあり,まだまだ文楽を引っ張っていかねばならないとの思いで舞台に臨んでいることは明らかだ.
錦糸さんの三味線,大曲かつ難曲である山科で織り込まれる二つの家の情の絡み合いを三味線の音でどのように表現していくか.
4年ほど前に聴いたときはまだ頭で弾いているように聴き取れた箇所もあったが,場数も踏んで懐の深い表現になっていたように思った.
年明けの国立文楽劇場での公演,見に行きたいところだ.
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