2007年11月25日日曜日

悲しい酒

文楽の不祥事.
文楽では見所の場を語ることができる人は限られていて,現在4人いる.
切り場語りと呼ばれるうちの一人,豊竹十九太夫が互助会の積立金を横領していたとして告発されるとのニュースが飛び込んできた.

現在四人いる切場語りの中でおいが評価するのは住太夫師と嶋太夫師の二人なので,芸の面では特にダメージは受けていないのだけれども,文楽にあたえる影響を思うとちょっとげんなりする.
横領した金の使途も不明で,一部では遊興費への流用が報道されていて,正直不思議ではない.
昔の芸人にとっては,もててナンボの世界でもあるし,借金してでも遊ぶのが粋でもあった.

が,それはどう好意的にみても20年前で終わっているだろう.
十九太夫は,時代物でそれなりの存在感を見せていただけに,かえすがえすも残念だ.
せめて息子には影響が及ばないように配慮してもらえればと思う.

おいしいビーフシチューを作って赤ワインを飲んでごきげんだったのが,一気に悲しくなったとよ.

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