火曜日の講義の準備のため,視聴してもらう映像と音声資料の整理でほぼ一日おしまい.
結構この準備には手間隙がかかる.
ドビュッシーのペレアスとメリザンド,これはワーグナーのトリスタンに対抗する意味合いがあるのだが,これまで最後まで聞き通すことがつらかった.
しかし準備も兼ねて聞き出すとこれが面白い.
今回はブーレーズの指揮したペレアスのDVDがあるので,それを見たこともいい方向に影響したようだ.
オペラはあらためて映像つきじゃないときついことを再確認した.
メーテルランクのペレアスはトリスタン的なモチーフもあいまってシェーンベルク,フォーレ,そしてドビュッシーと音楽家のイマジネーションを喚起した作品である.
音楽史的に見ると,シェーンベルクのペレアスが後期ロマン派の終焉に位置する作品であるのに対して,ドビュッシーのペレアスは後期ロマン派とは異なる方向性を指し示す作品になっているのが面白い.
てことで,同じペレアスでもいろいろと聞き比べていくと興味深くて,気がつくともう日付が変わっている.
肝心の自分の研究は店ざらしって事態に…
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