火曜日の講義では,前の週に学生からリクエストのあったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を講義の始まる前に流してみた.
2番はすでに持っているのだが,日曜日に天神に出かけた折にラフマニノフ自身の弾いた録音がCDになっているものを購入したので,せっかくだからとそれを流した.
2番はどうやら「のだめ」でも使われたらしく,リクエストはその辺と関係があるみたいだ.
漫画読んどかんとあかんなぁ.
今晩はそのCDの聞き比べをしている.
2番と3番のカップリングでは,クラウディオ・アバド指揮,ベルリン・フィルにピアノがリーリャ・ジルベルシュタインでも持っている.
彼女はグラモフォンと契約を結びベルリンフィルと共演をする幸先のよいデビューだったが,あとが続いていない.
ラフマニノフのピアノ協奏曲では,ほかにアルゲリッチがシャイーの指揮で弾いた3番がある.
2番の演奏を比べてみると,さすがにラフマニノフの演奏は古風だ.
3番は圧倒的にアルゲリッチの盤がすばらしい.
疾走感あふれる演奏は彼女に特有だが,シャイーの伴奏も的確.
アバド盤の3番はピアニストにあわせすぎなのか,ちょっとゆったりすぎる.
その分,オーケストラの演奏は緻密になっているのだが.
来週はバレエ・リュスをだしにしてフランス音楽,といってもアンチ・ワーグナーとしての印象派の誕生と,ストラヴィンスキーの音楽史上の衝撃について解説予定.
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