2007年5月26日土曜日

四世津大夫

芸能花舞台で四世津大夫の特集を放映中.
過去に収録した舞台を編集して放映している.
やや年少の越路大夫がかなりの音源を残し,現在も入手できるのに比べ,津大夫の記録はあまりにも少ないので,貴重な映像だ.
時代物が得意といわれていた津大夫ではあるが,今日の放送は合邦(玉男が合邦!)を最初に流してくれたので,世話物における津大夫の特質を見ることができ,とても参考になった.

津大夫の時代は,ラジオ(レコード)からテレビへと媒体が変化する時期であり,また文楽も興行面も含めた制度的な激動期を迎えていたこともあり,正規の音源として津大夫の語りを楽しむことができない.
ビクターの世界の民族音楽シリーズに日本の文楽があり,そこで熊谷を入手できる程度だろう.
義父にあたる六世寛治師とのコンビは,尼崎の段をレコードで聞けるくらいで,おそらく残された記録のうちのごくわずかしか味わえない.

NHKにはかつて放映用に収録した文楽の映像だけでなく,ラジオ用の音源もかなり残っていると聞いたことがある.
こうしたダイジェストでそれらの音源を流すのもいいが,ぜひ定期的に,かつ収録分をカットせず全編放映してもらいたいものだ.
三世津大夫の音源も,復刻してほしい.

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