2007年5月13日日曜日

豆腐の角に頭をぶつける話

今日は六本松でおこなわれた研究会に出席.
フィリピン関連の報告と植民地期台湾に関する報告の計二本を聞いてきた.
感想は後日するとして(ホンマかい),今日は久しぶりに訪ねた六本松で二つの発見があった.

その一.
かまぼこ.
研究会の後の飲み会に行く途中,行き先を勘違いして迷子になってしまった.
その時偶然見かけたのがなんとかまぼこ屋.

ささやかな店舗なので見過ごしてしまいそうな店構え.
店は上田蒲鉾店という.

香椎のような再開発地区に住んでいると,かまぼこ屋もそうだが,豆腐屋のような個人店舗で製造販売をしている店をみつけることができない.
かつてはあったのかもしれないが,大規模小売店に押されて早々に姿を消しているようだ.

これは珍しい.買うしかあるまいと思い,即購入.
めんたい入りの蒲鉾とか,いかにもご当地産というものだが,ちらっとのぞいた店の奥の様子から,しっかりと手造りしているように思えたのは好感が持てた.
早速明晩のエビス君のお供に推薦しよう.

発見その二.
コーヒー.
蒲鉾購入後無事飲み会の会場にたどり着いた.
これも楽しくはね,帰宅する時に目に入ったのがコーヒー店の看板.
「三和珈琲館」という名の喫茶店からは,一見していかにもこだわっていますという気配がぷんぷん漂っていた.

ここではトラジャの豆を200グラム購入して帰宅.
先日とどいたコーヒーミルを使って,早速明日の午後豆を挽いて,淹れてみよう.
インドネシアから買って帰ったトラジャは飲み干してしまったので,今はキリマンジャロを飲んでいるのだが,またトラジャ復活ということになりそうだ.

手土産の蒲鉾と珈琲を抱えながら,香椎までの帰り道いつもの空想癖にみまわれた.
珈琲豆は,幸か不幸か蒲鉾店や豆腐屋よりも身近で入手することができる.
蒲鉾や豆腐にこだわる人にはあまり出会ったことはないが(京都に住んでいたときは豆腐屋がたくさんあって楽しかった.できたてのあつあつの豆腐のうまかったこと!),珈琲は比べ物にならないくらい多い.
事実,自分の父親もかなり凝って珈琲を淹れていた.

珈琲にこだわるのと同じくらい,蒲鉾にも豆腐にもこだわりたい.
「美しい国」造りの第一歩は,憲法改正にではなく蒲鉾豆腐にあるに違いあるまい.
博多湾を通り過ぎるバスのなか,そういう考えが,啓示のように脳裏にひらめいた.
これから首相官邸宛に早速メールを投稿してみよう…

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