2008年3月24日月曜日

職業倫理

先日阿蘇に出かけた時は,県知事の選挙戦が始まっていた.
本日投票の結果,自民党の支援する元東大教授の蒲島さんが当選した.
蒲島さん,学者から実務の道へ何を思ったか転身するのだが,果たしてどの程度行政を掌握して県政を担っていくのであろうか.

数学や物理学とは異なり,観察の対象と実践の間に明快な境界線を引きにくいのが政治学だ.
学問分野での知名度がすなわち実務での有能さを表すとは必ずしも限らない.
事実,政治学や国際政治で名だたるあの人,この人,どれもそのまま学者さんでいてくださいという人ばかりだ.

学者さんが既成政党の集票マシーンとは異なる形で当選するのであれば,それは面白いことで,期待もする.
しかし学者さんが既成政党の候補として出馬するとなると,どう転んでも傀儡どまりじゃないか.
そこをぐっと押しとどまるのが職業倫理と個人的には考えている.

そういや,ちょっと前の大阪もそうだったし,これからの地方行政はますます国の,というか政権与党のいいなりになる程度があがるんだろうなぁ.
あ,でも三重の北川元知事のように2期くらい知事を務めたら反多選という口実で引退してまた大学教授のポストにおさまるという道もあるな.
そうしたほうがあの分野だとハクもつくだろうし.
つぶつぶ・・・

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