2008年3月1日土曜日

自衛隊

自衛隊=自らを衛る軍隊.
どうやら事前の口裏合わせもあった可能性まで指摘されてきて,防衛相の辞任に至りそうだ.

ネットでみると,石破防衛大臣を擁護する書込みが多い.
改革派大臣対防衛庁の官僚という図式に整理して,官僚が大臣の足を引っ張っているうんぬんかんぬんという論理(以前).

ここ数年,政治家の責任を棚上げして官僚を批判すれば事足りるような風潮が強くなっている.
上は高級官僚から下は地方公務員まで.

地位と権限の体系により官僚システムは成立している.
今回の漁船との衝突事故の対応は,海難事故の際にとるべき手続きを逸脱したもので,やはり問題があるものだといわざるをえないようだ.

当然,防衛庁のトップである大臣の責任は問われてしまわざるを得ず,それを次官以下の官僚にとどめることは問題のすりかえだろう.
特定の地位には,その地位に応じた権限がともなう.
権限は責任と一体である.

身近なところをふりかえってみても,地位と権限,責任との関わりを自分の中で意識しながら行動している人物はきわめて少ない.
重大な出来事とは,たいてい社会の縮図になっていることが多いものだ.

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