2008年5月19日月曜日

岡山へ出かける

組合の会議が岡山で開催されるとのことでえっちらおっちら岡山まで足を運んだ.
岡山はいつも通過点として馴染みはあるが,下車して,しかも一泊するなど初めての経験だ.

岡山駅前も再開発に忙しいようで,駅の西口は高層のビルが建ち,ホテルやマンション,放送局などの複合施設がそびえたっている.

初日の会議は午後から○○○についてだった.
その晩の懇親会は四川料理.
地震の被害に思いをはせつつの食事となった.

宿泊は去年できたばかりの全日空ホテル.
部屋のスペースはかなり狭かったが,施設面は清潔で使い勝手もよかった.



今日(てか正確には昨日)は午前中会議があり,午後は自由.
せっかく岡山まで来たので少し観光をして帰ることにした.

まずは岡山県立美術館.
ここは雪舟の絵があるとのことで訪ねたら,ちょうど開館20周年だったらしく,美術館を設計した建築家の岡田新一展を開催していた.





今日が最終日で取材のためか建築家本人が新聞記者と会場を歩きながら作品への解説を加えていた.
この建築家は最高裁判所を設計した人物でもある.
あの国民から閉ざされた重厚長大な最高裁の建築物を設計するに際してなにを考えたのか,かなり質問したかったのだが,個人的には作品展を見て大体の位置づけが自分の中でできたのであえて取材の邪魔をすることは控えた.



ここの美術館は岡山にゆかりのある芸術家の作品を収蔵しているのだが,福武書店創業者の一族である福武総一郎からの寄贈により国吉康雄の作品が比較的まとまって収蔵されている.
国吉の展覧会は学部生時代に京都の国立近代美術館で開催された時にまとめて見た記憶がある.

20にならないうちに渡米し,日本へ帰国したのが一度だけで,生涯をアメリカで暮らした国吉の作品は,個人的にはフジタより評価されていいのではないかと思っている.

他の見るべき作品としては有元利夫の作品が一点.
工芸で銀細工のいいやかんが一点.
雪舟の水墨と絹本著色が二点.

その後美術館を後にして岡山城へ向かった.



旭川を天然の堀とする岡山城は,現在の天守閣が1960年代に再建されたものだそうだ.
その他,城内に若干往時を偲ばせる遺構が保存されているが,特段見て面白い城というわけでもない.
美術館に時間をかけすぎたため,後楽園も行けずに帰宅することとなった.

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