2008年5月8日木曜日

不老水を訪ねて

日本名水百選にも選ばれている香椎の不老水.
てっきり香椎宮の境内にあるかと思い探したところ,少し離れたところにあるとのことだった.
境内にある案内図をみて出かけてみたのだが,これがさっぱりわからない.
結局一度断念した経緯がある.

昨日香椎宮を訪ねた際に不老水を探して見ようと思い立ち再度周辺を自転車でまわってみた.
途中車で来ていたおばさんに不老水の場所を訪ねられたが答えられるわけもなく,こちらも最終的には近くの人に道を尋ねてなんとかたどり着くことができた.

史跡不老水

こんもりとした雑木林のふもとにある「不老水神社」.
毎日午前10時から午後3時までしか水を汲むことができない.
その理由も水源枯渇の恐れかららしい.
また,そのまま飲むことは衛生上やや疑問があるらしく,煮沸してから飲用する旨の注意書きもあった.
伏見の御香宮は甘くおいしい水が一日中こんこんとわいていたが,一見自然の中に囲まれている不老水が枯渇寸前というのも不思議なものだ.

史跡不老水

とりあえず鍵のかかっている扉の前までいったが,今年始めて蚊に刺されてしまった.

武内宿禰が神功皇后に捧げたとの伝承が残っていて,すぐ近くには彼の直系の子孫とされる武内氏が住んでおり,武内屋敷として近辺の名所にあげられている.

ちなみに推定年齢350歳程度まで生存していたと伝えられる武内宿禰の像も香椎宮の境内にみることができる.

武内宿禰像

それにしても明治以降の歴史画と同様,記紀の人物を題材にするとそろいにそろってキッチュな形になってしまうのはなぜなのだろうか.

仲哀天皇大本営跡など他の旧跡についてはあらためて.

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