2009年1月8日木曜日

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート

今年のニューイヤーコンサートはバレンボイムが指揮をした.
多分初めての指揮台だったはず.

正直,バレンボイムのワルツはあまり感心しなかったのだが,恒例のオーケストラから客席に向かっての新年の挨拶に際して中東の平和を祈るとの言葉には彼の面目躍如たるところがあった.

ガザで起きていることはひとつの民族の虐殺に等しいだろう.
国際社会の正義がこれほど偽善的で空虚に響くことを新年早々知らしめたことが唯一のイスラエルの功績かもしれない.

中道右派と労働党の連立でこれほどひどい軍事侵攻=虐殺を展開しているのだから,来るべき総選挙で右翼のリクード中心の政権になれば救いようがなくなるだろう.

メディアの伝え方も問題だ.
イスラエルの侵攻も問題だがハマスのテロも同じ程度問題だ,うんぬん.
ここには当事者双方を等しく問題視すればあたかも報道の均衡がとれているかのように思う勘違いが蔓延しているといわざるを得ない.

ハマスとイスラエルを比べてみて力関係の圧倒的な不均衡をなぜ問題にしないのか.
不均衡は武力のみならず国際社会への圧力,影響力における差でもある.

ハマスのテロは問題だが,それ以上に許しがたい問題があることを繰り返し国際社会に理解させる必要があるだろう.
学問としての国際関係なんて,むなしいと思う瞬間に立ち会っているのだが.身近な職場環境を見るとさらに絶望的にむなしくなるのも正直なところだ.

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