カルロス・クライバーの薔薇の騎士.
1974年にミュンヘンでの音源が発掘され,SACDハイブリッドのCDとして発売されたものが昨日届く.
この頃のクライバーはバイロイトでトリスタンを指揮するなど,壮年期の充実した演奏を展開している.
いつ聴いても彼の薔薇の騎士には心を奪われてしまう.
やっぱ無理して東京で見ておけば良かった.
チケット確保できたのに,一生の後悔.
もう一枚.
マウリツィオ・ポリーニのショパン・リサイタル.
数年前にノクターン集を吹き込んだポリーニが,ショパンのプログラムでリサイタルを録音した.
正直,もっと新規に吹き込んでもらいたい曲が彼にはあるのだが,おそらくはレコード会社との契約上の問題なのか,一般大衆に受けがよく,セールス的にも一定の採算の取れそうなディスクを発売することが多いように思える.
ポリーニじゃないと弾きこなせない曲がまだまだあるのに,これは人類の損失といってもいいと思う.
ということで,寝る前の今はアルゲリッチの弾くリストのロ短調ソナタを久々に聴いている(どういう関連だ).
先日名曲探偵アマデウスという番組でリストのラ・カンパネッラが取り上げられていたのだが,超絶技巧に焦点を当てた分析のためやや物足りなかった.
やはりリストの曲で音楽史上決定的な役割を演じた曲はロ短調ソナタではないだろうか.
超絶技巧が確かに盛り込まれてはいるものの,古典的な形式を無視した一楽章形式や調整の解体を示唆するような曲調は後の新ウィーン学派を予感させる側面がある.
さて,寝ようかね.
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