2009年5月4日月曜日

憲法記念日に思う

朝日新聞は格別読むべき特集はなし.
NHKは派遣切りなどで憲法25条に焦点を当てた特番を組む.

また,軽薄なジャパンなんちゃらが2回目のテーマとして明治憲法の成立と崩壊過程を描いていた.
こちらは特段面白い点はなし.

生存権を前面に出す特集は,過去の判例も踏まえた生存権訴訟の紹介に加え,内橋克人と湯浅誠両氏による対談が生存権の歴史的背景と日本における現在と将来の姿について議論していて面白く聞いた.

逼迫した状況が生存権をめぐって存在していることは確かなのだが,もはや9条を正面から受け止めて議論するには既成事実があまりにも進みすぎているという判断なのだろうか.
不満.

朝日新聞では一応,長沼訴訟で自衛隊違憲判決を下した元裁判官へのインタビュー記事と,東京外大の先生へのインタビュー記事が9条関係では読むに値する記事だった.

とはいえ,生存権を下支えするためには平和主義が前提にあるはずで,9条と25条を接続して考える必要性が問われていると思うのだが,9条と25条であたかも別の話のように聞こえてしまいかねない特集の組み方には若干の危惧を抱いた.

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