2009年2月9日月曜日

首相の発言,もしくは支離滅裂ということの実例

朝日新聞の記事をネットで見ていたら面白い紹介があったのでそっくり引いてみる.
以下,記事全文.

民営化答弁「何の修正です?何の修正です?」9日の首相

2009年2月9日20時1分
 【世論調査】

 ——一部の報道機関の世論調査で、内閣支持率が10%台になり、低下傾向に歯止めがかからない。総理はこの結果をどう受け止めるか。また、歯止めがかからない原因をどう考えるか。

 「あの、世論調査というものの結果につきましては、そら真摯(しんし)に受け止める。いつも、世論調査が出るたんびにお答えしている通りです。そのへんの内容については、ま、政策といっても、まだ政策が実行に移されていません。高速道路千円とか、いろいろな話を、定額給付金含めて、いずれも民主党の反対でいま実行に移されていませんから、実行に移されていない段階なんで、『政策が』といっても、なかなか理解されないところだと思いますが、これをきちんと景気対策、国民の最大の関心事は、私は景気対策だと、私確信してますんで、その一点に絞って、今後とも進めていきたいと思っています」

 【郵政民営化発言】

 ——郵政民営化をめぐる総理の予算委員会での答弁について。総理は先週は「民営化に反対だった」と答弁して、きょうは「民営化に賛成した」と答弁した。総理はなぜ、答弁を修正したのか。

 「修正ではありません。このいたる経緯はいろいろありました。最初からその通り、正直に申し上げております。経緯はいろいろありました。しかし、最終的にこれは決定をされ、閣議で決定をされて、閣議に賛成をしたと。それだけ、それだけであって、従って、郵政民営化というものを後退させる気はありません。郵政民営化の中でどうしていくかと、いう前提で話されないといかがなものかと思います」

 ——修正ではないということだが……。

 「修正。何の修正です? 何の修正です?」

 ——答弁。先週と今週の答弁の違いについて。

 「何回も言います。重ねて言うようで恐縮ですが、私は議論の過程ではいろいろありました。しかし、最終的に決まった、いうことに関して、私は民営化に賛成をしました。全然変わってません。民営、民営化しました。従って、それを一歩も後退させる気持ちはありません。それは私の答えとして、経緯は反対でも賛成でも変更でもないと思いますが」

 ——そもそもの話だが、最初反対だったということだが、反対だったのは民営化そのものだけが反対だったのか、民営化さらには4分社化にも反対だったのか。その経緯を。

 「経緯はいろいろありますんで、その中は実にいろいろな騒ぎが、話がありました。2分社化もありましたし、3分社化も4分社化も、ものすごくいろいろ意見がありましたんで、その内容を全部説明するというのを、ぶら下がりでやるというようなつもりはありません」

 ——そうした答弁について、野党からではなくて、与党内からも批判が出ているが、そうした声にどう応えるか。

 「いまお答えしたとおりです」

 【教育再生懇談会】

 ——きょう、教育再生懇談会で、総理は新たなテーマを示したが、今後、教育において、麻生内閣のカラーを出していくうえで、どのような議論を期待しているか。

 「きょう、あそこで教育再生懇の皆さんの前でも、あの、はっきり申し上げましたが、国際的に通用する人材の育成。そして、安心できる教育、いわゆる公立学校含めて。そういったところを、きちんとするということと、スポーツというものを、もう少し重要視する。こういったものを考えていくようにという話をしました」

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