2011年1月4日火曜日

新年の買い物

年末年始と,ここ福岡はひたすら雨,雨,雨.
これだけ天候に恵まれない年末年始もここしばらく記憶にない.
3日は朝に久方ぶりの地震まであり,どうもぱっとしない年始になってしまった.

ここ数日は,年末年始に放送され,録音録画していた番組をせっせとパソコンに移し替える作業で終わってしまった.
そのため,新年最初の買い物が外付ハードディスクという,パッとしない買い物になったのは致し方無いだろう.

これまで使っていた1TBから倍の容量にしたわけだが,データの転送に時間のかかること.
およそ6時間かけて,やっとの思い出転送を済ませた.

次にiTunesの保存先を変更したところ,WAVで読み込んでいたファイルのデータが,曲名以外すべて捨象されてしまい,これを戻すのにほぼ一日を費やしてしまった.
便利になったとはいえ,その分初期設定に必要な時間と作業が随分増えた気がする.

さて,我が家の近所のビックカメラがこの1月11日から閉店し,新たにベスト電器BBとなるらしい.
もともとベスト電器だった店舗をビックカメラが買収したはずだが,ベスト電器のアウトレット店舗として再出発するとのことで,なんだかわけのわからない動きをするものだ.
せっかく近所でフィルムを含むカメラ用品を手軽に買うことができるようになって喜んでいたのもつかの間である.

そういうわけで,店舗改装を前にしてビックカメラでは在庫一掃セールを展開している.
外付ハードディスクを購入する際に立ち寄ったおりに店舗をのぞいたときには,DA☆50-135mmやDFA50 Macroの展示品が45%オフで販売ということで,一日悩んだ挙句,旅行の時に重宝するろうということで,郵便局から貯金をおろして,DA☆50-135mmを購入してしまった.
これでDA☆のズームで16ミリから135ミリまで揃うことになった.

店員に値引き交渉を仕掛けたのだが,あえなく撃沈し,結局6万9千円ちょっとでの購入.
レンズキャップを外して陳列されていたので,前玉にチリがかぶっていたが,ブロワーで吹いたところきれいなコーティングが現れて満足.
オートフォーカスの動作が緩慢なので,フォーラム送りで調整してもらおうと思案中.

2011年1月1日土曜日

謹賀新年

年末は伊賀越道中双六から六段目の沼津を聴いて過ごしていた.
第9はほとんど聴かず,フリッチャイの音源を聴いた程度で,ここ10年では最も少なかった.

これも23日に博多座で一年ぶりの文楽を聴いてから,義太夫を無性に聴きたくなったためだ.
しばらく聴いていないと,突如,義太夫熱がぶり返してくる.

2010年は,ついに三世津太夫の沼津がSPから復刻されたため,先に復刻されていた古靭の音源や住大夫師匠の録音と比べて楽しんでいる.

ちょうど大晦日は南座の顔見世興行で出された仁左衛門の沼津も放送されたので,歌舞伎との比較もできて面白い.
沼津は,ほんとうによく出来た曲だ.

毎年同じことだが,今年こそ仕事が進むように,健康に気をつけてがんばろう.
写真ももっと撮りに行きたいものだ.

2010年12月30日木曜日

久々のFA77 Limited.

送信者 女子大猫

急に寒さが厳しくなってきたが,無事に冬を越せるのだろうか.
心配だ.

2010年12月29日水曜日

年末の面倒な作業

DVDレコーダーのDVD部分が故障した.

最初はDVD-RAMを認識しなくなり,次に書き込みエラーが頻発するようになり,最後にはDVDディスクを挿入してもまったく認識しなくなってしまった.
内蔵HDDに録画されている番組を救済せねばならない.

東芝のプレーヤー(RD-XS43)なので,東芝製のレコーダーを購入すれば,機器どうしをLAN接続してデータを移行できるらしい.
しかし,ブルーレイのレコーダーはすこぶる評判が悪いようで,購入を躊躇してしまった.

仕方がないのでパソコンにフリーのソフトをインストールして,データの移行をせっせと始めたのだが,結構時間がかかる.
30分の番組で転送にだいたい20分ちょっと要する.
レコーダーに録画した番組の総計が60数時間だから,すべてを移行するまで気が遠くなりそうだ.

2010年12月27日月曜日

週末に読んだ本

年末が近づき,しばらく本を読み通していなかったことに焦りを覚えて,比較的最後まで読み通しやすい新書を二冊.

「奈良の寺」奈良文化財研究所編,岩波新書
「丸山真男」苅部直,岩波新書

この間奈良を訪ねたときに立ち寄った元興寺と春日大社についての記述だけでなく,興福寺や東大寺といった超有名所から西隆寺,大安寺など,あまり観光客が足を伸ばさない寺についても扱っている.

研究所の所員が,おそらくそれぞれの専門を背景に,その寺に関する歴史,建築物や発掘成果を踏まえた説明をしているので,たんなるガイドブックを読むよりも面白い.

研究所が法人化されてまもない頃に出された本のようで,独法化に伴ういろいろな心配が背後に潜んでいることを推察してしまった.

丸山についての新書は,今頃の感もなきにしもあらず.
没後,雨後の筍の如く出版された書籍や論文は,そのほとんどが丸山の著作を読んだことがある読者層を自明としていた.

この新書は,丸山の生涯をたどりつつ,時代時代の代表的な著作のエッセンスを説明している.
出版社の方針もあるだろうが,丸山を読んだことのない読者層が前提とされて書かれたものだ.

自然と作為という初期のスキームから,古層への転換を踏まえながらも,晩年に顕著となる異質な他者との接触という視点を強調しているように感じた.

読みやすく,一気に読了したのだが,やはり丸山自身の著作を読むのが一番エキサイトするな,とあらためて思った次第.

これら新書に比べてなかなか読み進まないのが,みすずから翻訳の出た「春の祭典」.
英米系社会史の著作は,凝集度が低くて,だらだらと書き連ねているようなものが多く,この本もそういった類の一冊なのか,判断しかねているところだ.

それにしても,第一次世界大戦前後の美術・音楽・舞踊の面白いことといったらありゃしない.

2010年12月26日日曜日

不老庵の蕎麦

香椎宮脇の蕎麦屋,不老庵を先日訪ねた.
蕎麦絶滅地区ともいうべき福岡でこれくらいしっかりとした蕎麦を,しかも自転車で行ける距離で食べることができるのはとても嬉しい.

新そばの季節でもある今は,ざるを食べるのがふさわしい.
そば湯も濃い目で,これも私好み.

しかし,店内を切り盛りしている女将がいただけない.
なにかあると必ずと言っていいほど客に対して余計なひと言ふた言を付け加える.

閉店15分前に入ってきた客に対して「2時半が閉店です」と言ったりすれば,とっとと帰れと受けとられかねないし,その2時半前にはさっさとのれんを片付け出す.

そば湯のおかわりをすれば「蕎麦汁は有料です」とか「たくさんそば湯をいれてるんですけどね」等々.
ざる大盛りを頼んでも蕎麦汁は変わらないし,どこの蕎麦屋でもそば湯を頼めば蕎麦汁も追加するのにこれには驚いた.

先日頼んだざるでは薬味の葱も少ないし,これももう少し増やしてくれと言ったらきっと嫌味と受けとられかねない返答がついてくるのだろう.

だいぶ昔に訪ねた折にはこのおばさんは接客していなかったはず.
店内の切り盛りが必要だと思い,登場してきたのかもしれないが,せっかくの味を台無しにするような余計なひと言ふた言は封印してもらいたいものだ.

これは無理な要求かもしれないが,板わさや蕎麦がきなど,おいしいつまみも揃えているのに,閉店が午後2時半じゃあ,蕎麦をつまみにいっぱい引っかける客なんていったいどこにいるのだろうか.

2010年12月20日月曜日

ウェルザー=メストのブルックナー

先月にFMで放送されたウィーン・フィルの来日公演を聴いている.
当初小澤征爾が指揮の予定だったらしいが,体調不良でキャンセルし,代役がウェルザー=メストとなった.

曲目は,ワーグナーのトリスタンとイゾルデから前奏曲と愛の死.
後半はブルックナーの交響曲第9番.

ブルックナーの9番を聴いているところだが,なんてさわやかなのだろうか.
ブルックナーというと,とにかく重厚な演奏が好まれることが多く,オルガン的な響きのオーケストレーションも相まって,脂身を霜降りにしたステーキを食べるようなこってり感に食傷気味になることも多々ある作曲家だった.

ティーレマンのような重厚長大志向とは異なり,ある意味「軽い」ブルックナーなのだが,そのおかげもあり内声部も含めて見通しのよい演奏になっている.
3楽章冒頭の表現も,ちょっとこれまで聴いたことのない弦の扱いで,面白かった.

シャイーのブルックナーくらいから,ブルックナーの音の響きを過剰な重々しさから解放する演奏が出てきたのだが,ウェルザー=メストも基本的にそういったアプローチをとっているのかもしれない.
確かクリーヴランド管を指揮した7番を録画していたはずなので,後で探しだしてこちらの演奏も確認してみよう.

ウィーン・フィルは今回の来日公演で,当初はサロネンがマーラーの9番を振る予定だったので宮崎まで出かけようかかなり悩んだのだが,サロネンもキャンセルとなってしまい,結果的にはチケットを購入せずに正解だったかな.