「浅家地蔵尊」という碑が建っていた.
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「福岡新四国第四十四番霊場」とは,どういうことだろう.
四十四番ということは,他にも霊場はあるはず.
境内の立板に地蔵堂の由来書きがあった.
祀られている地蔵は三体.
浅家地蔵菩薩:黒田藩に謀殺された中津浅野藩主とその家臣十一人の霊
浅野家地蔵菩薩:浅家殲滅と黒田騒動のお綱斬殺に働き,のちに讒訴,処刑された藩士浅野彦五郎の霊
百間地蔵菩薩:藩政に反抗して処刑された人々の霊
この地蔵堂の位置する一帯は,黒田藩当時刑場だったとのこと.
刑場を囲う矢来の長さが「百間」あったことから,「百間矢来」と呼ばれたらしい.
これらの中で,特定の人物として中津浅野藩主とその家臣については,ネットで探したかぎりではなにも情報が見つかっていない.
浅野彦五郎については黒田騒動に名前が見えるが,これも詳細は不明.
藩政に反抗して処刑された人々とは,朝倉一帯で起きた百姓一揆に連座して処刑された人たちという言及がある.
刑場当時,心ある人たちが墓標の代わりに石を置いていたらしい.
時代を経て,この地が刑場であったという記憶も薄れた頃,整地にともない出てきた石(丸い形)を漬物石代わりに使っていたところ,不幸が続いたので,置き石を一つに集めて供養したことが始まりとのこと.
後,昭和八年七月に,近所のとある人物に浅家先祖の霊のお告げがあり,地蔵菩薩を祀ったとの説明だった.
地蔵堂の中に安置されている地蔵は比較的新しいようだ.
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一体ずつ撮影したのだが,煩瑣になるので全体写真をアップしておく.
さらに脇にも複数の地蔵尊や,置石と思われる石が積んであった.
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ちょっとした街角の史跡のおかげで,想像力の旅に出かけることができて,面白かった.
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3 件のコメント:
最後の花の写真ですが、これは椿ですか?
もしかして白玉宝珠という種類なのでは?
本文の内容と関係ないコメントですいません。
ご指摘のようにこの写真は椿です.
地蔵尊の境内に咲いていました.
白玉宝珠かもしれませんが,花が咲き初めだったのではっきりとしたことが言えません.
個人的には茶椿系が好みなのですが.
咲き始めのいかにも白玉というところが好きな花なので、つい目がいきました。
咲き誇ると八重になってしまうので、この写真くらいが初々しくていいですね。
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