2010年3月14日日曜日

散財

用事で天神に出る.

餃子の李で夕食をとった後,久しぶりに天神のタワーレコードをのぞいてみる.
結果,5タイトルのCDを手に帰ることとなってしまった.

クラウス・テンシュテット/ロンドン・フィル
マーラー交響曲5番,モーツァルト交響曲35番

1984年の来日公演(@大阪フェスティバルホール)を収録した東京FMの音源を2005年に2枚組のCDにしたアルバム.
発売時は2500円程度だった記憶がするが,1050円のため即決.
テンシュテットの熱心なリスナーではないが,時々いい演奏をするので試し買い.

アルバン・ベルク・カルテット
ドビュッシー,ラヴェル弦楽四重奏曲

昨年NHK-FMで放送された坂本龍一によるドビュッシーとラヴェルの特番で耳にして以来,購入しようと思いつつ今日に至ったアルバム.
1986年に録音された旧譜が790円で再発されていたので,購入.

日本人のクラシック好きは,オーケストラとピアノ独奏に比重があり,室内楽が手薄だといわれることがある.
西欧の音楽史を辿っていくと,一時期ではあるが,弦楽四重奏が楽曲の最も完成された形態と考えられていた.
最近,やっと弦楽四重奏曲に馴染み出していて,ちょうどいいタイミング.

高橋悠治
湯浅譲二ピアノ作品集/テープ音楽集

定価1050円のDENONクレスト1000からさらに15%引きで購入.

2007年の11月にNHK-FMで5時間近くにわたり放送された「現代の音楽50周年記念番組」を先日やっと最後まで聞き通した.
戦後の日本の現代音楽を俯瞰した番組なのだが,そこでこのアルバムに収録されている「ホワイト・ノイズによるイコン」が一部紹介されていて,大変印象に残った.

FMの番組では,この作品の電気的処理にも携わったNHK電子音楽スタジオのスタッフへのインタビューも挿まれていて,ホワイトノイズについて面白い解説をしていた.

ホワイトノイズというと,池田亮二のアルバムを想いだすのだが,1966年にこれだけの完成度と「美しさ」を備えた曲が書かれていたとはあらためて驚くべきことだ.

ちなみに作曲者の湯浅譲二とは郷里が同じ.
彼の父親の経営していた病院に,子どもの頃腕を骨折してしばらく通っていたという不思議な縁もある.
37歳でこんな傑作を書くなんて,すごい.

スティーヴ・ライヒ
18人の音楽家のための音楽

2447円で購入.
ミニマル・ミュージックの大御所による傑作.
あまり手を広げると収拾がつかなくなると思い,ミニマル系は購入してこなかったのだが,昨年か一昨年にNHKで放映されたライヒの演奏会でこの曲が取り上げられたのを見てしまい,予想通り惹き込まれてしまった.

この時に放映された演奏は,音声だけリッピングしてiPhoneに入れてるが,ヘビーローテーション入している.
ライヒの,というよりも,ミニマル・ミュージックの傑作とされるだけあり,CD棚にもアンサンブル・モデルンによる演奏,ECMレーベルからのCD,それに今回購入した1996年録音の3種類が発売されていた.

40歳でこのような傑作を書くとは,すごいなぁ.
今40歳の自分は,なんて凡庸なのだろう.

最後はリヒテルによる平均律.
リヒテルの平均律は,RCAからのアルバムが発売されているが,こちらはインスブルックでのライヴ盤で,ライセンスの関係上発売後に回収されたものとなる.

マスターは日本のJVCが20ビットプロセスしたものが使われているのだが,なぜか中国国内限定の正規CD.
記憶が不確かだが,多分2004年頃にも韓国盤が国内市場に出回っていたように思う.

しかし,こちらは韓国語が分からないので,中国語のブックレットのほうがまだ読めるから,これで満足.
たとえば,帯のキャプションに「国際巴赫年強力奉献」と書かれているが,「国際バッハイヤーの強力なリリース」という程度だろう.

たまっていたポイントカードで3000円分引いてもらい6千円ほどの出費.
最近CDプレーヤーでじっくりと聴く余裕が無いのが困る.

2 件のコメント:

ぺろぽる さんのコメント...

645Dの予約でもしたのかと思ってしまいました。

avanti さんのコメント...

さすがにそこまでは.
システム一式揃えないといけないし.

中判はリコーフレックスで充分.