2008年12月29日月曜日

昨日とおととい見た映画

犬神家の一族
2006年

監督:市川崑
主演:石坂浩二,冨司順子,中村敦夫他

同名作品のリメイクであり,市川崑監督の遺作となった作品.
30年前の作品は封切り当時映画館で見たのだが,小学生だったこともあり内容をしっかりと覚えてはいなかった.
テレビで放映されたリメイクを見て印象が微妙に異なった点としては金田一の描かれ方がある.

昔の作品では頭を掻いたときに落ちるふけの描写と推理に没頭する金田一の描写が印象的だったのだが,今回の作品ではその描写が少なくてとてもあっさりとした印象になっていた.
テレビ放映だったこともありもしかするとカットされていたのだろうか.

俳優も三姉妹は松坂慶子,萬田久子ともにいまいち.
奥菜恵はミスマッチング.
加藤武は相変わらずでよかったし,中村敦夫がなんとなくフジタに似ていて面白かった.

全般的には急ごしらえの映画という印象がどうしてもぬぐえないリメイクだった.


刑法39条
1999年

監督:森田芳光
主演:鈴木京香,堤真一他

心神喪失による減刑を定めた刑法39条の意義を告発するような趣旨の映画.
多重人格を装った殺人犯の精神鑑定を行うこととなった主人公.
両者の法廷での鑑定場面がクライマックスなのだが,法廷でのやり取りがいちいち非現実的で興ざめ.
少年犯罪や凶悪犯に対する精神鑑定による減刑を非難する内容なのだが,39条が被告の人権をかえっておとしめているという主張はちょっとまてよと言いたくなってしまった.

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