2009年8月9日日曜日

どたばたの一週間

水曜日から始まった夏期集中のため,この一週間はへとへとになった.

テレビによる今年の戦争関連の特集はかなりひどい.
沖縄の地上戦と核関係の特集はそれなりにあるのだが,アジア諸国への加害の歴史(右翼なら自虐史観と呼ぶ)を正面から扱う番組が今のところ見当たらない.

従軍慰安婦,南京大虐殺といった,戦後50年を迎える際にそれなりに取り上げられたテーマは,この10年の右傾化にともなう小泉,安倍や河村,中山といった極めて保守的な政治家の台頭により,ほとんど取り上げられることがなくなってしまった.
戦後責任の議論をどのように社会問題として取り上げることができるか,これからの重要な問題だ.

オバマがプラハで核廃絶演説をしたことが今年の核関係番組の背景を成しているのだとすれば,アメリカでのリベラル政権の成立が日本国内の保守的動向を促す皮肉な結果になっていると言わざるを得ないだろう.
日本では核の被害だけを強調することでアジア諸国への加害の歴史を忘れることができ,同時に核開発を進める北朝鮮に対する強硬姿勢を正統化できる.

オバマさまさまってとこか.

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