アジア美術館で絵を見た後はテクテク歩いて海に近い映画館へ.
クリントン政権時の副大統領だったアル・ゴアによる「不都合な真実」を見る(終わってなくてよかった!).
ゴアが環境問題や情報ネットワーク構想に積極的だったのは副大統領就任時から知っていたが,なぜ彼がそれほどまでこうした問題に対して熱心だったのかは不思議に思っていた.
ドキュメンタリーは温暖化問題の啓発と彼の個人的な生涯を交差させて作られている.
父の代から続く議員の家系であることや,学生時代に出会った講義によって温暖化の問題に気がつかされたことなど,個人史の点でもそれなりに興味深いエピソードが織り込まれている.
しかしメインはあくまでもゴアの温暖化問題に関するレクチャー.
温暖化についてごちゃごちゃここで書く必要はないだろう.
できれば温暖化対策に消極的な企業のロビー活動とかも描いてくれるともっと奥行のある作品になったろうな(マイケル・ムーアのコロンバインのように).
環境問題も最後は政治問題だという結びの箇所は,腐ってもアメリカ.
民主主義を用い,ひとりひとりが強い意志を発揮すれば解決できない問題はない,というメッセージはとても面白かった.
日本に欠けている,とてもとてもアメリカ的な発想.
学部の1年の英語の授業で読まされたトインビーの「世界を変えた一発」を思い出させた.
ゴアも調印にあたり強い役割を演じた京都議定書は,しかし,その先行きは以前不透明なまま.
昨日はカナダが議定書の目標達成を断念したというニュースが伝えられていた.
それにしても,あらためてクリントン,ゴア政権というのは「話せる」政権だったことを実感.
それに比べると現ブッシュ政権というのは,ひいき目で見ても見劣りしてしまう.
日本に至っては,ちょっとどうしたものか.
映画の後は久々に山ちゃんで生レバー.
おいしかったなぁ.
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