2007年4月27日金曜日

ふるさとの・・・

訛りを上野駅(多分)の雑踏に聞き分けたのは啄木.
近代日本の詩文に大きな影響を与えた人物にはなぜか東北出身者が多い.
彼以外にも宮沢賢治,それに斎藤茂吉.

最近東北に住むことになった知人のブログを読んで,ふとそのようなことを思った.
地方と都会の差は,大なり小なり現在でもまず言葉の差として意識される.
だが近代日本で言葉の差に直面したのはなにも東北人だけに限らないだろう.

子規や中也を考慮しても,四国と中国.
後を継ぐものはあまりいないか...
とするとなぜ東北?

茂吉は東京に住み続けた後も最上弁を決して変えなかったらしい.
賢治や啄木の肉声はどうだったのだろうか.
東北出身者でありながら似非関西弁が肉体化してしまったわたしとしては,空想するには面白いネタである.

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