2009年7月13日月曜日

でかい玉

先日購入した中古レンズが届く.

送信者 GR Digital


Auto Yashinon 1.2/55.
今はなきヤシカが,かつてレンズをヤシノン銘柄で製造しており,その標準レンズとなる.

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このレンズ,後玉がでかくて,K10Dではミラーに干渉して無限が出ない.
どの機種なら干渉しないか,いくつか試してみる必要がある.

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最初に見た時,後玉の一部が欠けているので,てっきり不良品の個体かと勘違いしてしまったが,調べてみると,これでいいらしい.
ミラーの干渉を避けるためなのか,他に理由があるのか,現時点では不明である.
なんとなく,落ち着かない気分にさせる後玉だ.

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絞りの連動ピンとの関係なのかもしれない.
それにしても,切断面が割とおおざっぱで,ここからレンズにひびが入ったり,脱落してしまうのではないか,と余計な心配をすれば不安がどんどんふくらんでくる.

また,このレンズはいわゆる富岡光学製のものだ.

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かつてトミノン銘柄で自社製品を製造しつつ,他社にもレンズを供給していたが,ヤシカに吸収され,ツァイス銘でヤシカがレンズを製造していた時期には同銘柄のレンズを供給,そのヤシカが京セラに買収され,京セラがカメラ事業から撤退した後は,京セラ・オプティクスへとその系譜が続いている.

一部のレンズ・マニアの間では,富岡光学製のレンズに対する評価が高く,狂信的な信者を未だに輩出するほどと言われている.
しかし,この富岡光学製のレンズは,真贋を見分けるのがとても大変でもある.

自社銘柄や供給先のレンズに富岡名が刻まれているものは確実として,富岡名の刻印がないOEM製品も結構あるらしい.
そこで,マニアの間で様々な基準によって富岡製の真贋を見分けることがおこなわれている.

後に吸収されるヤシカのレンズ,ヤシノンについては,かなりの程度富岡製である可能性が高いレンズが多いとは思う.
しかし,他社供給分のOEM製品に関しては,レンズ構成や鏡筒のデザイン(一応客観的),あるいは特定の色の再現の度合い(やや主観的)などで判断していることが多い.

富岡名の刻印を基準にする人は,原理主義者と呼ばれ,2ちゃんではいろいろと言い合いがあるようだ.

なにぶん昔のことなので,OEM供給について製造元の富岡光学がきちんとしたリストを作成していたとも思えないし,真相は闇の中で,これからも明らかになることはないのだろう.
信ずるものは救われる,ということなのか.

さて,どちらにしたものか.

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